序盤に大量得点を取ると、以後、攻撃が大雑把になってゼロ行進が続く‥‥そのうち相手もやり返してきて徐々に点差を詰められていく‥‥慌ただしくなるベンチ‥‥
『しかし、反撃もここまで』『終盤、必死の追い上げも及ばず』そういったフレーズ。よくスポーツニュースなどで耳にしない？ 大抵の場合、その筋書き通り「逃げ切り」を果たすのがプロ野球のチーム。‥ なのに、これが一切通用しないのが対埼玉西武戦＠メットライフドームである。
26日、中盤までで7点ものリードがありながら終始落ち着かなかったのは、2年前に同地で味わったトラウマ以外の何物でもない。このときは8点のリードを終盤の2イニングスでひっくり返された。一生に二度あるかないか‥なかなか出来ない体験である。『魔物が住んでいるのは甲子園ではない。所沢球場だ』というのが私たち、一部ハムファンの見解だ。
しかし、だ。冷静に考えてみると2年前にはいた強打者の浅村・秋山の名はなく、こちらだって当時と比べたら格段にリリーフ陣が整備されている。「悪夢ふたたび」とはならないだろう。そう安心して眺めていたら、一気に2点差にまで詰め寄られ‥‥
相変わらず怖すぎるメットライフドーム、あらため所沢カオスドーム。2年前には居なかった北の守護神・秋吉亮が何とか最終回をゼロに封じてくれて事なきを得たが、同時刻にテレ東で放映されていた、見るからに如何様っぽい心霊番組よりもはるかに恐怖なのであった。
◇まぼろし～～ユニフォーム？
愛読している週刊ベースボールも、今年は開幕が大幅に遅れ、だいぶ誌面作り苦労されていたようだ。ただ、本来行われるはずだった期間中に試合がなかったおかげで、平時より掘り下げた形のマニアックな企画も、ずいぶん取り上げてくれていた。「4番打者論」「各球団エース事情」「球場物語」‥等々。
なかでもお気に入りだったのが、少し前のになるが「ユニフォーム大図鑑」。その名のとおり、時代を彩ってきたユニフォームを知識として、視覚的にも愉しめる、お馴染みの秀逸企画だ。
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どのユニフォームがかっこいいとか好きだったとか、まぁ私個人の意見なぞはどうでもいいだろうからこの際カットするが（笑）、野球通の中居正広。彼がファイターズのビジターユニフォームが見てきたなかで一番カッコいいと、自身のコラムの中で綴っていた。私服がダサいとされる中居君だけれど、携わったファイターズ関係者はスターの推しを誇りに思っていいのではないか（笑）
書き手・立花隆司（ユニフォームコレクター）の項で、ひょんなことから「宇田東植」の名前を見かけたときは歓喜した。‥お元気にされているだろうか。
この手の話題でかならず登場してくるのが、宇田氏も籍を置いていた日拓ホームフライヤーズ‥‥伝説の七色のユニフォームだ。実、私も以前からけっこう日拓については追っていて、あらゆる資料を漁っているのだけれど、プレイ中の画像あるいは動画の類を目撃したことがない。
当該「週べ」にも掲載されていた集合写真のようなものは何点かあるのだが、あくまで試合中に選手が身にまとった、七色のユニ‥‥。これがどこを当たっても、膨大な資料があるであろう、ベースボールマガジン社発行の書籍のなかでも見かけたことがない。
かろうじて、当時の新聞でその雰囲気が伝わってくるだけ。それも扱いは小さく、また白黒であるがゆえ、どの七色のユニフォームの着ているのかが、いまいち判別できない。
日拓ホームが在った1973年といえば、大阪万博も開催されたあとで、すでにカラー映像が主流であったはずだが、どうしてここまで資料が少ないのだろう。この日拓という球団が本当に実在していたのかさえ、疑わしくもなってくる（笑）
有名な写真
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週べによれば、七色のうちオレンジ色のユニフォームを着る機会が一番多かったとのこと。‥球団がオレンジ好きだったのは、この頃から始まっていたのか！ただし、オレンジ系統のユニフォームは見たところ2種類あり、そのどちらだったのかは解らない。
一個人的には、上の画像でいうと高橋直樹さんだろうか‥。左から3番目の、黒パンツで黄色いストッキングのユニフォームなど、かなりイカしていると思うのだが（笑）
とにかく、制作しておきながら一度も着ていないタイプもあったというくらいだから、まさに「幻」のユニフォームだ。
‥ちょっとさぁ「WE LOVE HOKKAIDO」シリーズのネタが尽きてきた頃、このうちのどれかを復刻してみようという勇気あるチャレンジャー、球団関係者の中にいない？ オールドファンのためにも一度、ガチに検討お願いしますよ～（笑）
