センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

北の大地の役者たち

梨田昌孝、札幌ドームに帰る...

 

 

なにか、懐かしい「画づら」だった。ニコニコとした、いかにも穏やかなヒト然とした容貌はあの頃のままだ。ハム時代、筆者は一度も「怒りを露わにする」といった梨田サンを、見たことがない。

某投手の態度に腹が立ってぶん殴った‥そんな、かつてのエピソードが、にわかに信じがたい。ベンチの中で、同じくダンディな与田剛コーチと一緒にいると、途端に「NHK色」が濃くなる。楽天に渡っても、首脳陣方の「画づら」を気にしておられるのだろうか。真喜志も懐かしい。

 

 

梨田サンが見つめる先には、吉川光夫。ハムの監督を退任してから急成長を遂げた左腕だ。梨田政権時代、4年間で通算2勝も、栗山ハムでは4年で35勝。『俺がいた頃も、それくらい勝ってくれたら、もう一回くらい優勝できたのに‥』 内心ベンチでそう思っていたかどうかは、判らない。

 

寸前のところで、今期4勝目を逃した27日、吉川光夫の登板ゲーム。抑えの増井が打たれても、いつもポーカーフェイスの吉川だから、悔しそうな素振りは微塵も見せなかったけれども、この日は仕方ないだろう。

都合、5回3失点。先発投手が、5回で降板しているようでは、後続の投手を責めることはできない。自らに勝ち星をつけたかったら、もっと長いイニングを投げるべきだ。

 

私は、むしろ好救援をみせてくれたルーキー右腕・井口和朋に白星をつけてあげたかったくらい。アウトにとった打者5人のうち、4奪三振。しかも、それがすべて空振り三振!得意のフォークボールの精度が抜群だった。体形がなんとなく似ている、斎藤佑樹も、この日の井口のような投球ができれば、道が拓けるはずなのに‥。

 

武相高校出身、といえば打席で目をパチクリさせているのが印象的な、鈴木慶裕がというOBがいた。井口も、心なし辛そうな目をしていたが、大丈夫だろうか。

 

 

サヨナラで勝負を決めたのは、中田翔だった。‥弱冠27にして『力が落ちた』とか、勘弁してもらいたい(苦笑)

私が描いたシナリオではあの9回、中田が歩かされて、次の大谷翔平が決める!「大谷デー」となるはずであったのだが、そうそう物事は巧く運ばない。それにしても初回のレフトへ放った、大谷の3号アーチは圧巻のヒトコト。

 

中田がサヨナラ打をかましたとき、“祝福”しにいったFSナインは幾分遠慮してなかったか?みんな、翔が怖いのか?‥先陣をきってウォーターを浴びせたのが、やはり、怖いもの知らず?のレアードであった。