- せんぱつ:だるびっしゅ R 156 すらいだー
- せんぱつ:まさる L 132 ちぇんじあっぷ
- せんぱつ:やぎ L 138 すくりゅー
- せんぱつ:すうぃーにー R 144 かーぶ
- せんぱつ:ふじい L 142 すらいだー
- なかつぎ:ただの R 138 すかいつりー
- なかつぎ:きくち R 150 ふぉーく
- なかつぎ:みやにし L 146 すらいだー
- りりーふ:ひさし R 145 しゅーと
※R右投げ L左投げ 数字は球速のMAX 右は得意球種
‥と、昔懐かしの「ファミスタ」仕様でファイターズ投手陣、優勝した2009年版で記してみた。
ファミスタに、別に深い意味はない。ただ私がしたかっただけだが、この年が“ぜんいん”揃っているので、判りやすいと感じた。真意はこうである。
画像はイメージ
長いことファイターズを見てきた。30年近く見続けてきて、筆者が胸を張っていえるのは「せんぱつ」、これはダルビッシュ有が最強である。ハムで‥というより、彼はプロ野球史に残る名投手となったので、私の短いプロ野球観戦史にあっても、「ダル最強説」は、むしろ当然の結果。ちなみに次点は、西崎幸広。
「せんぱつ」カテゴリ、左腕でみれば、最強は武田勝といっていいだろう。球団の伝統なのか“瞬間風速的”にずば抜けた成績を残すサウスポーはいた。22勝の木田勇であり、吉川光夫であり‥。
しかし、継続してとなると、4年連続二桁勝利を達成し、常に安定した成績を残してくれた武田。そもそも左腕連続二桁の、チーム記録を持っているのだから、数字の上でも、やはり彼が「最強」なのだ。
こうしてみると、左右の優れた球団史上最強の先発投手が同時期にいたのだから、ファイターズは、いつも上位にいたわけである。この左右の両輪‥「村山・江夏コンビ」、「堀内・高橋一コンビ」と双璧とみなしても、決して過言ではないように思う。
だが、ある意味、私が真の「最強」と感じているのは左のリリーバー、正確には「ワンポイント枠」‥‥宮西尚生。
彼に続く投手が出てこない。それだけ長い間、確固たる左腕の救援投手が不在だったともいえるが、彼が残してきた数字をみてほしい。入団以来8年連続50試合以上登板。初年度をのぞき、防御率2点台が5度、同1点台が2度と、抜群の安定感を誇り、パ・リーグ前人未到の200ホールドポイント達成。
先に述べた「継続性」の観点、またそれを生んだタフな肉体‥‥。宮西が球団史上ベストのリリーフ左腕であるのは、もう紛れもない事実なのだ。むしろ、私の中では「ダル最強説」<「宮西最強説」といった塩梅。彼の功績は、もっとリスペクトされるべきだ。
こうした投手らの獲得に成功し「黄金時代」を構築させた背景として、スカウティングの秀逸さも見逃せない。武田勝・宮西にかんしては、ドラフト前後、そこまでは注目されていなかった。彼らを見出した今日のスカウトたちもまた、球団史上「最強」といって良いのではないだろうか。