センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

マーティンの法則

クリス・マーティンがすばらしい。

 

 

昨シーズンの増井浩俊も、なかなか神がかっていたけれど、今年の「守護神」はそれ以上だろう。まったく点を取られる気がしない。往時の大魔神ササキのごとく、8回までリードできていれば、勝利は同然‥。その安心感は絶大だ。

 

事実、6月15日のベイスターズ戦以降、自責点なしの防御率0.00。抑えに配置転換された2カ月間は、敵に得点を与えていなかった。この時期は、ちょうどチームが大型連勝を始めた頃に符合している。

これだけ短期間のうちに、はや20セーブの「大台」に到達させたマーティン。夏前から始まったチームの快進撃、最大の立役者は紛れもなく、彼だ。

 

 

私自身も、正直ここまで“ハマる”とは思わなかったけれど、なるほど頷ける数字があった。24日現在、50試合47回と2/3イニングスを投げて、許した四死球は、わずかに「6」である。

ハッキリ云って驚異だ。あの宮西でさえ「20」、谷元も40回と1/3で「14」の四死球を相手に与えてしまっているのだから。

 

‥外国人投手、しかも、力投型の投手となれば、どうしても制球に難のある印象を抱きがちだが、マーティンはストライクゾーンで勝負できている。あれだけの強い球を、しっかりとコントロールできたら、たしかに投手として非の打ち所がない。

さらに、鋭い変化を見せる得意のカットボールが打者を苦しめる。ボールの軌道は大げさでもなく真面目に、マリアノ・リベラの幻影を見ているかのようだ。

‥最初から全力で飛ばせるクローザーは、マーティンにとってまさに「天職」といえただろう。覚醒したのは、むしろ必然であった。

 

 

もうひとり、近頃の彼が、ある投手とかぶって見えることがあるーー

 

アニマル・レスリー

 

興奮のあまりか、あるいは極度の緊張からの解放感か‥‥マウンド上でハイタッチなどを交わす「勝利の儀式」の際、味方に“攻撃”をしかけるのだ。むろん、まっさきの対象はキャッチャーの大野であるが、さながらアニマルにボコられた藤田浩雅である。

ハイタッチも、やたら力感があって、中田あたりも普通に痛そうにしている。歓喜の想いは私も同じだが、かつてのブーマーウエルズのように、味方にケガだけはさせないでほしい(苦笑)。

 

 

アニマルのプロ野球素っ裸

 

 

昨シーズンまで在籍したマイケル・クロッタも長身で、タイプ的には似ているだろうか。絶好調だった彼がわき腹を故障して、以降、持ち前の剛速球にかげりが見え始めたことがある。

あれだけ大ききれば、躰のアチコチに相当な負担がかかっているはず‥。大事に使っていきたい。23日のマリーンズ戦で、守護神を“あえて”休養に充てさせた栗山監督の「大英断」に、拍手を贈りたくなった。