2016紅白歌合戦の出場歌手が内定、今日24日にも正式に発表されるという。
まず、大きなトピックとしてスマップが辞退、和田アキ子は落選。オリエンタルラジオ、RADWIMPS、宇多田ヒカルが初出場。ただ今、絶好調‥というより、ただ調子に乗っているだけの感も否めない、ピコ太郎が企画枠での出場か‥‥現段階ではそのように書きたてられている。
そして、もうひとつの「目玉」とされているのが、PUFFYとKinKi Kids、共に歌手活動を始めてから今年で20周年を迎えた両ユニットの、紅白初出場だ。‥率直な感想を云おう。
今さら? である。誠に....
おそらく、90年代に流行った曲をメドレー形式で歌唱するのではないかと思われる。PUFFYはつい先日も、NHKのど自慢にゲスト出演した際【渚にまつわるエトセトラ】を、例のツナギ姿で生歌唱していた。それで、筆者も久々に『カニ食べにいこう♪』を目の当たりにしたのであるが‥‥
正直、苦しかった。彼女たちの全盛時代を知っているだけに。【アジアの純真】とともに、PUFFYの代表曲であるから、仮に紅白で歌唱すれば喜ぶファンもいるのかもしれないが、私とすれば、彼女たちがいちばん輝いていたときに、これらの曲を聴きたかったというのが本音だ。
同じことがキンキにもいえる。【硝子の少年】が大ヒットした1997年。てっきり、私は紅白に出場するものだとばかり思っていた。むろん暗黙の「ジャニーズ枠」があるのは、当時から承知しており、それでも飛ぶ鳥落とす勢いで躍進し始めた彼らであったから、TOKIOあたりを追いやってでも、出場はするのだろうと‥。
いずれにせよ、どちらも超多忙をきわめていたのはまちがいなく、大晦日のスケジュールか何かの関係で実現せずに、20年経ってようやく、機が熟したということにしておけば、聞こえは良い。
ただ、筆者は残念だ。ことキンキにかんしては思い入れが深く、楽曲にかんしても、長いこと愛聴していた。ジャニーズでも名うての歌唱力を持ち合わせる堂本剛の存在と、名曲の数々。“歌手”としてのクオリティも相当高い彼らが、日本を代表する音楽番組に一度も呼ばれなかった(ゲスト出演は一度アリ)。現在「アラフォー」になった彼らは、はたして大晦日の夜に、何を唄うのだろう。
美しさは少年時代から変わらず @Amazon
中年が奏でる【硝子の少年】というのも、また乙なのかもしれない。が、今の「大人」になったキンキキッズであるなら【薄荷キャンディー】を聴いてみたい。いわゆる「推し」だ。彼ららしい、しっとりと聴かせる愛のバラード。
‥この線は、まず考えられないけれど、若いころに発表されたキンキのバラードは、あの当時とはまた種類の違う表現力を伴って、万人に対し“聴かせてくれる”と、私は思う。「曲選」も、ひそかに楽しみにしているのだ。
2003FNS歌謡祭にて(名シーン)