センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

世にも奇妙な話 PART.3

世にも奇妙な物語」の【シガレット・ボム!】という作品を、先日見かけた。

 

 

リアル放送以来だから、ちょうど25年ぶりの視聴。なかなか感慨深いものがあった。若い保阪尚希が、冴えない大学生を演じていたのだが、やはり“小道具”に眼鏡を用いている。

前回のキムタク同様‥生まれ持ったイケメンはそうでもしないと、「冴えない」とか「モテない」といった役柄に無理が生じてしまうのかもしれないけれど、メガネストの筆者は当時の眼鏡の“取り扱われ方”に、正直あまりいい気がしない。

 

 

【シガレット・ボム!】では沢向要士(現・澤向要進)が共演していた。イケてる役の彼は劇中、もちろん眼鏡をかけていない。‥私自身は存じていなかったのだが、かつて、アイドルまがいの活動もしていたらしいこの俳優‥。どうもいけ好かない役どころが多い。

同作品では保阪尚希にあわや殺されそうになり、同じく奇妙の【プレゼント】という作品においては、実際に抹殺された(笑)。さらには、月9【この世の果て】では保険金殺人まで企てる極悪人を演じたりと‥‥

 

むろん沢向氏は、様々なドラマ等に出演しており、私が偶然目にした沢向氏が、たまたまそういった厭な役柄を与えられていただけ。ただ、それにしても多い、気がする。

‥彼の顔立ちがそうさせるのだろうか。くだりの「世にも奇妙な物語」の出演2作品を見ても、どちらも「恋敵」として主人公の前に立ちはだかり、あげく殺意まで芽生えさす。

しかし、一方で殺さなくてはならないくらい、強力な「敵」であったとも考えられる‥‥。事実、ドラマの中の彼は、あたかもプレイボーイのように描かれ、特段女にも不自由していなさそうだ。だから“イケてる”のは、たしかなはず。

そこに、彼の場合は性格の悪さや冷酷な部分が加味され、ダークな人物像に仕立て上げられるのだ。‥まったく、損な役回りだが、すべてのイケメンが「ヒーロー」には成りえないことを、往時の沢向氏が身をもって我々に教えてくれる。

 

 

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実生活でホストをしていたのは、何か“いかにも”という気がしておかしかった。云われてみてると、彼は「ホスト系」の括りに入れられるかもしれない。役でホストを演じた経験があるのかどうかは判らないが、昼より夜の街の方が似合いそうだ。

 

筆者は「ホスト役」の成宮寛貴(34)にハマった過去を持つ。デビューしてまもない彼がホストに扮した【高校教師】。その時々の流行りを作品に投影する、脚本家の野島伸司が「ホスト」という要素を取り込んだ。

ひとりの女(生徒)を巡って最強ナルシスト・京本政樹と対峙するクライマックス。ホストの成宮は互角の戦いをみせたすえに‥‥。

 

 

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彼の姿をもうテレビでは見られなくなるとは本当なのか。「世にも奇妙な物語」で色々なレッテルを【貼られる】男を演じたのは、つい最近の出来事であったが、それこそあらぬレッテルを貼られたまま、芸能界まで退いてしまうとは‥。

 

タイミング的にも悪い。今の感じでは十中八九「クロ」にしか見えない。「シロ」なら正々堂々してればいいものを、これ以上周りに迷惑をかけられないだとか‥そういったようにも捉えかねない。本当に信用していた相棒、もとい周辺人物に裏切られたショックなのか、単なる“逃げ”なのか、いまいち我々も釈然としない。