18日放送分の「アッコにおまかせ」で、クリスマスのプレゼント交換を夫婦間ですべきか?といった議論がなされ、ちょっとだけ注目していた。
他の出演者が「YES」の札をあげるなか、和田アキ子だけが「NO」。‥訝しがるのをよそに、彼女はつとめて強気にこう言い放っていた。
『だって“いつも”あげてるから』
この発言をしたとき、会場から沸き起こった拍手。「なんてすばらしい夫婦関係!」そんなふうに素直に感動してしまったのだろうか。‥筆者においては夫婦関係よりも、実、クリスマスを「特別視」しない和田の姿勢に、共感した。
キンキキッズが唄う【愛のかたまり】の中に、こういった歌詞がある。
クリスマスなんていらないくらい 日々が愛のかたまり
明日の朝も愛し合うよね
つまり、クリスマスだからといって何か特別なこと、特別な愛情表現をするのではなく、毎日それを提示せよ‥‥そういう意味ではないか。いってみれば12月24日はキリストの誕生日である。彼氏・彼女、妻・夫の誕生日が、より特別であるのは構わない。以外は、日々「愛のかたまり」であるべきなのだ。
先月「SONGS」に出演していた彼ら。“オオトリ”に、ファン人気も高いこの曲を唄っていたから、もしかしたらと、淡い期待を抱いていたら、紅白で歌唱されるのは【硝子の少年】に決まった模様。
時期的にクリスマスが終わった直後。クリスマスの前なら、あるいは【愛のかたまり】も“なきにしもあらず”といった感じだろうか。いずれにせよ、代表曲が選ばれたのだから、まぁ順当な結果といってもいい。
【SONGS】11月17日放送分より
そういえば【硝子の少年】も同番組内で披露していた。久々に「生」を聴いたが、若かった頃のそれと何ら変わらない。むしろ“幅”が広がったような気もした。歳を重ねて、幾分高音を出しづらくなった部分は、今の彼らなら歌唱力でカバーできる。
斎藤工と同じ?モロKinkiキンキ世代である筆者もこの曲は好きで、カラオケなどで何度も唄ってきた。だから、忘れなかった。前奏時間はきっかり30秒。 こっちは『雨が躍るバスストップ』と早く行きたくて仕方ないのに、あの30秒がなんと待ち遠しかったことか。
‥さて、愛を贈る相手もいない筆者に、今はリアルにクリスマスなんていらない。街に出れば嫉妬のかたまり。さながら、心は硝子の中年である。