今年の「WE LOVE HOKKAIDO」は、ハッピーイエロー?ですか....
鮮やかな黄色を基調、肩口が水色のビビットなユニフォーム。一見洒落た感じではあるけれど、重厚さがまるで皆無。なにやらジュニアオールスターとかで、名の知れぬ若手連中が祭り時に身にまとうような“戦闘服”である。しかし、いっぺん着ればおっさん、ガイジンさん。案外どの選手でもサマになっていたのだから、世にも奇妙なユニフォームである。これを今年、16試合ほど着用するらしい。
初日にあたる今日29日、北海道日本ハムでは久々に乱闘騒ぎがあった。楽天・美馬学にぶつけられて、激高する中田翔。骨を折られた4年前のこともあったのだろう‥。その後、両軍入り乱れる事態へと発展。
肉弾戦となれば、アマダーやペゲーロといった「超巨漢」をかかえる楽天の方が圧倒的に有利だ。できればそれは避けたいハム陣営だが、先日のバレンティンのような“大立ち回り”も、ちょっぴり見てみたかったというファン心理‥。血の気が多かった陽ダイカンの不在が、今更ながら悔やまれた。中田も中田で、どうせやるなら、先輩・高村にくってかかった城島健司ばりに突進する覚悟まではなかったのか。
ユニフォームはイマイチだったけれど、一転してスタンドの風景は爽快だった。どうやら観客にも同じものが配られたそう。 おかげで菜の花畑と化した札幌ドーム。そこへ豪快に打ち込んだのは、大田泰示。移籍第1号である。
一軍復帰直後、一塁へ気迫のヘッドスライディング。足で一本稼いだ格好だが、私は「喝」をいれた。“ヘッスラ”は内臓にくる。わき腹を痛めていた男がいきなりソレかいっ!みたいな(苦笑)
しかし、大田はもっと悠々と構えることはできないのだろうか?せっかく素晴らしいガタイをしているのに、縮こまったフォームをしていてもったいない。どのみち確実性に乏しいのは一緒なのだから(笑)、デカく構えてほしい。大田に求められているのは、バックスクリーン左にまで飛ばす、あの日本人離れした長打力。‥打率なぞ気にせずに、可能なかぎり大きいのを狙い続けてほしい。
やはり、頼りになるのはベテラン選手ということか。ここまで「無敵」状態だった楽天・松井裕樹からサヨナラ安打の田中賢介(35)。彼が歩いて次の大田に打席が回ってきたら絵的にオイシイなぁと、薄っすら思っていた。併殺⇒本塁打⇒併殺ときて、順序的に、次はサヨナラホームラン締めかよオイ‥‥みたいな。
そう筋書き通りにいかないのもまた、野球である(笑)。田中賢が仕事キッチリと事前に決めてくれた。先発・有原航平が粘りの投球をみせ、打つ方も、この試合にかんしては、送りバントはすべて決め、攻撃に良いリズムを生んでいた。昨年までの戦い方、試合運びをようやく見られた気がした。この調子で、交流戦までに、少しずつ借金を返済してくれたらと思う。