交流戦はパ・リーグが滅法強いのに、オールスターはセ・リーグの方が滅法強いという摩訶不思議‥‥。どなたかこのワケを論理的に説明してほしい。
一昔前まで「実力のパ」だなんて言われていたくらいだから、オールスターでの戦績もパ・リーグが圧倒していた。ところが2016年の時点でパの80勝78敗‥。ここまでセが肉薄してきてしまった。手元に正確なデータはないが、この20年間の勝敗数をみれば、まちがいなくセがパに“圧勝”しているはずだ。
‥蓋をあけてみれば、今年はパが2連勝。子供の頃のようにパが勝ったからどうので喜んだりすることもなくたったけれど、私はまた別のあるコトが実証された気がして、幾分嬉しくなった。
オールパシフィックを率いていたのが、前年覇者であるファイターズの指揮官・栗山英樹。‥今シーズン、チームは精彩を欠いているが、持ち駒さえ揃っていれば、彼は「勝てる」監督であるという事実を、あらためて思い知った。
パの勝ち越しは6年ぶり。パが負けなしで終えたのは、SHINJOが躍動した2004年以来、実に13年ぶりの快挙である。こと栗山英樹だけに関していえば、全パを指揮した2013年と合わせ、通算3勝1敗1引き分けと、ここでも勝ち越しており、華やかな舞台でも「名将」ぶりをいかんなく発揮。ペナントレースでいつも虚ろな目をしている彼も、この日ばかりは、とびきりな笑顔がはじけていた。
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しかしまぁ、彼も今年は気の毒ではある。なにせ持ち駒がまったく揃わない。打つ方も、投げる方も‥。昨季までの「大谷依存」が浮き彫りとなってしまったカタチではあるが、それよりも、鬼のように安打を量産していた近藤健介の戦線離脱が、とにかく痛かった。大谷抜きのうえに近藤まで抜けて、ファイターズの得点力は大幅に減少。ちなみに18日、函館でゴールデンイーグルスを迎え撃ったときの、6番以降のオーダーはというと....
6番 ドレイク AV.138 HR0
7番 石井一成 AV.175 HR2
8番 市川友也 AV.148 HR1
9番 中島卓也 AV.176 HR0
‥悲惨な数字がこれでもかと並ぶ。(ついでに3番・中田の打率が.223苦笑)
ドレイク、市川は打席数がまだ少ないとはいえ、これではあまりにも侘しい。逆にいえばマルチヒットを2試合くらい続ければ打率も跳ね上がるのに、彼らはどれだけ打っていないのだろうか。
こうした脆弱な打線を、今後も率いていかなければならない栗山監督の苦悩‥。私はいたく同情する。球宴では束の間の「超豪華打線」を堪能していたに違いない。
後半戦の幕開け。さっそくゴールデンイーグルスに完敗を喫した。
中盤まで接戦を演ずるも、またいつものように突き放され、反撃もできないというパターン。粘り弱さとツメの甘さ‥。もう見飽きた。いくら戦力が足りていないとはいえ、前年度チャンピオンと意地とプライドは、このチームにはないのだろうか。
18日夜現在、気づけば楽天に2勝9敗‥‥西武に2勝11敗‥‥ソフトBに5勝10敗‥‥
どんだけカモられてんねん!!
そら、つい本音もポロリと出てまうわ。おっさんにこれ以上、こんなしょーもない愚痴を言わせないでほしい。ポロリはおっぱいの方がいいに決まっているのだ。
函館では4打数0安打‥。大谷翔平も、正直まだまだだなぁ。決して万全ではないであろう体調でも、今は主軸を務めなければならない。打も投も今季は“中途半端感”は否めず、チーム状態と同じように「二刀流」も迷走したままだ。