ここ最近の尋常ではない暑さと、ひいきチーム(野球)の見るも無残な惨敗っぷりで何もする気が起きず、週末はずっと自宅に引きこもっていた。
こういうときのために、こういうヒトのために「ゲーム」があるが、あいにく自分はゲームをやらない。ドラクエの発売は、もう少し先だ。
となると、ネット‥‥。とりわけ私が生業にしているブログの執筆をしていれば、アッというまに時間は過ぎ去っていくだのけれど、これは精神状態と密接に関係しており、“鬱気味”のときは、良質なエントリーなんか書けやしない。
鬱や怒りやそのまま記事にしてしまうという手段もなくはないが、そういった記事を好きこのむ人は、世の中にそれほど多くはいない。『精神と肉体が一致しなければ、大きなパワーは引き出せない』といったのは、孫悟空だったか。このお言葉、また別の側面からブログ執筆の際にも得てして的を射たり。
‥外にも出れず、いよいよ困った私は、パソコン・スマホなどの通信環境を一切遮断して、いっそDVD鑑賞に勤しむことにした。これも、数少ない趣味のうちのひとつだが、自分の場合は映画などではなく、過去のテレビドラマを主に視る。もちろん、邦画。さぁて、何にいたしましょうか‥‥
ふと、澄み渡った外の青空が視界に入り、思いついた。夏といえば、そうだ!アレ!!
「ビーチボーイズ」にしよう
二日間かけ、全12話‥‥ぶっ通しでみた(笑)
良い作品は、やっぱり、いつ見てもいい‥。この作品は、夏に見ると、もっといい‥。おかげで家にいながらも、なにか、夏を満喫したような気分。
もう20年も前に放送されたドラマなんだけれど、不思議と“古臭さ感”がない。まったく色あせていない。あらためて、そう感じた。
‥その要因を、私なりに考えてみたら「海辺」を舞台にしていることが、大きいのだと思う。人間は変わっても、海のある風景そのものは、大昔から今に至るまで変わらない。
また、ほぼ全編において海辺で繰り広げられる人間模様を描いているため、なにか別世界で起きている「おとぎ話」を見ているような感覚すら、あった。だから“今みても”違和感なく、入り込んでゆけるのだろう。鈴木海都(竹野内豊)絡みのエピソードのときに多い東京でのシーンは、急に現実に引き戻される気分にもなり、それも絶妙なスパイスとなって効いていた。
リアルタイム放送時に、唯一筆者より年下だった、広末涼子‥。
いわずもがな「ビーチボーイズ」は男性ふたりが主役なのだが、何度も見返すうち、彼女の高度な演技力に目がいくようになる。広海(反町隆史)に対し、ひそかな恋心を寄せる少女の役を、すばらしく好演している。
10代のときから絶世の色男たちに囲まれて‥。それで彼女の“男観”は狂ってしまったのかな‥‥なんて、薄っすら思ったりもしたけれど(笑)。あぁ、いつから私はこんな皮肉でイヤな男になってしまったのか。まだ純粋?だったあの頃に戻りたい。
‥週明け、気分を新たにした私の脳内で、反町隆史の【Forever】がリピートされているのは、いうまでもない。
Takashi Sorimachi 反町隆史- Forever (Beach Boys OST)