センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

バブルとダイエー

「バブル期」って、どんなだったんだろう....

 

 

自分も、そう呼ばれた時代に“かすって”はいるが、まだ子供であったため、イマイチ実感が伴わない。それほどまでに「金」が世に溢れていたのか。

考えてみればあの時代に、今思うとどこにそんな金があったのか‥うちも一丁前に家を建てたりしていた。たいした稼ぎもなかったくせに、見栄っ張りなところが、いかにも親父らしいのだが、それは彼にかぎった話ではない。「バブル」が、ヒトをそうさせたとも考えられる‥。要は、隣近所を真似て皆が皆、“調子こいて”いたのだ。

 

 

しかし、不思議ではある。おそらくバブル期を生きた人に「バブル」の“実感”は当時なかっただろうし、「バブル」などと矢鱈に口にしている輩も、ほとんどいなかったよう思う。なにか、得体の知れない“金の波”が次から次へとやってくる‥。イイ大人ならこれがいつまでも続くとは、さすがに思っていなかっただろうけれども。

 

ある意味、“象徴”ともいっていい企業のひとつに「ダイエー」の名が挙げられる。バブル期に事業を拡大しつづけ、バブルの崩壊とともに、“王国”は崩れ去った。それこそ調子こいて買収を繰り返していた頃、筆者は同社でアルバイトをしていた経験がある。当時の社員が『この会社はヤバい。いつか潰れる』と予見していたら、本当に傾いた。‥やはり、分かる人には分かっていたのだ。

 

 

昭和とバブルの影法師 2017年 8/30 号 [雑誌]: 週刊新潮 別冊

 

 

不定期で発行される週刊新潮の別冊シリーズが好きで、よく拝読させてもらっている。先月発売されたのがバブル時代の特集で、その名も【昭和とバブルの影法師】。これが個人的にツボで面白かった。

いかに金が溢れていたのかを、うかがい知れ、たとえばダイエーに関する記事なども、その後の“凋落ぶり”を我々は知っているだけに、若干痛々しくもなる。‥とはいえ、あの時代はやることなすこと、今とは格段にスケールがちがっていたのは、確かである。

 

 

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昭和とバブルの影法師 2017年 8/30 号 [雑誌]: 週刊新潮 別冊誌面より

 

 

上記は何かのファッションショーのようだが、状況はちと違う。中央に写るのが、言わずと知れた当時のドン・中内功氏。ダイエー製品の水着をPRするための企画で、ズラリと並んだ嬢たちは、社内公募で募った同社の従業員であるらしい。見返りに着したその水着と、ディズニーランドの一日利用券‥‥。

これを参加者全員にというのだから、なんとも豪華。まさにバブルが成せた業である。‥もう少し踏み込んで、TDLのパスはペアだったのか、一枚だったのかが気になったけれど、そこまでは記されていなかった。

 

 

僕がいた頃は従業員も疲れ切ってどこか元気がないように見え、バックヤードの中も常に暗かった。どうせなら、このような時代に働いてみたかったものだ。こう眺めていると、なかなかキレイどころも多いしなぁ‥‥。違うって!

 

 

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