台風22号の接近に伴い、関東地方は今週末も大雨‥‥。こんなときは「ドラクエ日和」だ。久々に時間が取れたので、最新作イレブンに没頭。普通に語れるくらい、だいぶ進めることができたと思う。
現在は6つオーブの集め、命の大樹に行ったところで、ホメロスにハメられ？世が暗黒世界に墜ち、勇者がいったん魚の姿に変身させられ、まもなく人間の姿に戻り、ふたたび仲間を集めている‥最中。
自分で書いていてもチンプンカンプンな文章だが、他人に説明するのも容易ではない、今回はなかなか難解なストーリーだ。ネットに蔓延る攻略サイトなどには一切頼らない私には解らないが、折り返し地点くらいまで、物語を進めることができたのだろうか。
ここまでプレイしてみたストーリー以外の感想としては、イレブンほどプレーヤーの「個性」がにじみ出る作品も珍しいのではないか‥。
まず戦闘に参加させるパーティーの編成。これが、けっこう悩ませてくれる。ヒトによっては【カミュ】を最前線に置く者もいるだろうし、典型的な魔法使いタイプの【ベロニカ】を不要とみなす者もいたりする。
【ロウ】と【シルビア】はわりと万能型だけれど“画的”に、あまり好かない‥なんて思っているのは私くらいか。あと、キャラの組み合わせによって発動できる「連携ワザ」の絡みもあったりする。
ちなみに筆者は仲間たちの離脱前、ボス戦とかよほどのことがない限りは「自分＋マルティナ＋セーニャ＋ベロニカ」、男ひとりの“ハーレム編成”を満喫していた。向こうの世界くらい、そんな気分を味わってもいいだろう。今現在は、ロウと【グレイグ】との、おっさん三人旅。‥嗚呼、はやく彼女らと合流したい。
さらにプレーヤーを悩ますのは、各キャラをどのように育てあげていくか‥。
「スキル」の問題である。当初、私はそういったことを何も考えずに、また攻略サイトを見なかったせいで、戦力にだいぶ偏りができてしまった。具体的にいうと、勇者とカミュに同じ剣のスキルを積ませ、シルビアにも短剣なるスキルを叩きこませてしまったため、各々にあまり個性が見られなくなってしまった。
どうせならカミュはブーメラン専門、シルビアにはムチのエキスパートに‥‥といった具合に、もうちょっと個性を尊重した育て方をすべきだった。ヒトを育てるって、嗚呼ほんとに難しい。
もっとも、自分みたいな無計画人間のために「スキルリセット」なる選択肢もあるそうだが、もう今更面倒くさいから、たぶん今後も利用しないと思う。マルテイナとセーニャが隣にいてくれれば、俺はそれでいい‥‥なんてキザってみた阿保勇者が、ここにいます。
あたしは、どーせお子ちゃまですよ！？
まだクリアしていないから総体的な感想を口にすることはできないが、ドラクエの1ファンとして、私はとりわけ【セブン】と【ファイブ】を愛でていた。前者はえらい長編で、内容は暗く、時おりバグったりと‥ずいぶん苦労もさせられたがゆえに、愛着も湧いた。
後者は親子三代によって織りなされる、映画さながらの、壮大なストーリー。父・パパスが死するシーンは涙なくしては語れない（？）。だが【ファイブ】を語るうえで一番外せないのは「婚活イベント」だろう。‥ひとりの女性と結婚して、子供までもうける。そんな“疑似体験”を、私は中学時代にした。
振り返ってみると、けっこうシビアである。幼馴染のビアンカと、大金持ちの娘・フローラ‥。プレーヤーはこのどちらかと、結婚をしなければならない。
展開上、ビアンカを選ぶのが筋だ。あの物語の成り行きであればフローラだと、明らかに親父の“財産狙い”だと思われる。現実に家宝の「盾」をエサにして、父親は私を釣ってきた。ビアンカか‥‥フローラか‥‥恋愛結婚か‥‥契約結婚か‥‥
けっきょく、私はフローラを選んだ。
金にものを言わせる親父から、手厚い待遇もしてもらったし、彼女は従順で優しく、後悔はしていない。‥が、ビアンカを選ばなかったことで、やはり心は痛んだ。
しばらくして立ち寄ってみると、彼女は山奥の小さな村で父親の看病にあたっていた。彼女はその後もずっと独り身でいたのだろうか‥‥。
フローラであれば、周りに想いを寄せる男も他にいたし、私でなくとも、きっと幸せな家族を築くことはできただろう。孤独なビアンカを幸せにできたのは、ひょっとしたら自分しかいなかったのでは‥‥そんな自責の念に駆られていたのだ。
ビアンカ‥‥ちっぽけだった哀れな私を、どうか許しておくれ
切ない、ドラクエと愛の記憶....
息子たちの髪の色は母親ゆずり
