今年の紅白の司会が二宮和也と、有村架純で正式に決定した模様.....
正直『なんだかなぁ』という感じ。視聴率アップを狙っているわりには、毎年かわり映えしない。工夫が見られない。
だって前年が同じ嵐の相葉雅紀で、その前が井ノ原快彦‥‥さらに遡って嵐全員が5年連続務めて、中居正広が2年(2007年は紅組司会)。ジャニーズ関係者が12年連続で紅白を仕切っているカタチ。
24時間テレビかっ?
そんなツッコミもひとつやふたつ入れてみたいよね‥ほんっと。『紅白を変えたい!』と、毎年口では言うけれど、何も変わっちゃあいない。タマ切れなんかなぁ。
たしかに彼らは「顔」にはなる。が、本業は一応アーティストで、おそらく、今年も歌手としても出場はするのだろう。それなら、そっちに専念してもらい‥というか、させてあげて、司会はもっと「喋りのプロ」にやってほしい。
以前の古舘伊知郎のときとか、普通に面白かったもん。かつての、さんまとかタモリに要請したあの熱意は買ったんだけど、結局そういった人たちには断られてしまうから、最終的に“無難”なカタチで落ち着く‥。この繰り返し。だから、変わらないし、つまらない。視聴率もあがらない。喋りのプロではないから、昨年の相葉や有村架純、堀北真希なんかも、緊張からかガッチガチで危なっかしく、オチオチ視ていられなかった。
‥まぁ、それでも演出や歌手の人選で話題を集められればいいのだが、近年はそっちもダメ。昨年など『タモリ&マツコ・デラックスの無駄づかい』だの『YOSHIKIをつかって遊ぶな(怒)』だの、肝心な演出部分の評判も最悪だった。
紅白に携わっている方たちって、わりと古い考え方を持っている中高年の世代が多いのかな。‥そんな気がする。もっと若い人たちの意見も取り入れて、抜本的な改革を根ざさなきゃ。
だなんて、ずいぶん辛辣な意見を述べてしまったが、これも私が古くからの「紅白ファン」であるから。紅白を視なきゃ年を越せない‥‥私自身もまた、そういう古い考え方を持った人間ではあるのだけれど、それでも近ごろの紅白は見るに耐えない。嗚呼、今年はいったいどのアーティストが選ばれ、どんなコトを大晦日にやらされるのだろう。
少々古めのネタになるが、1992年第43回の紅白は最高だった。この年はチェッカーズが解散し、紅白の舞台が「ラスト公演」になることで話題を集めた。‥今年、安室奈美恵に出場を打診しているとの記事をどこかで見たが、紅白にはこれができる。
んで、チェッカーズもたしかによかったけれど、筆者は初出場だった嘉門達夫の【替え歌メドレー】の記憶の方が色濃い。なにせ紅白史上でも“空前絶後”な盛り上がりをみせていたのだ。
チェッカーズの替え歌を取り入れたことも、拍車をかけた可能性はある。が、それにもまして「究極のエンターテイナー」ぶりを紅白の舞台で発揮した嘉門氏を、私は心底かっこいいと思った。氏ほど笑いをとったアーティストは、ちょっと記憶にない。
やはり、大晦日はこうでなきゃ。家族で笑いあって、一年を締めくくる‥。近年は震災などの影響で、どうしても“感動演出”にもっていきたがる傾向がある。でも、そこはあ・え・て、明るく笑って終わろうよ、と。
四半世紀たっても嘉門氏のパフォーマンスは人々の脳裏に焼き付いている。筆者なんか歌唱後の、司会・堺正章のオチコメントまで記憶しているほどだ。
『これで白組は負けました』 (笑)
結果、白組は勝利したけれど、勝敗よりも大事なものを、嘉門氏の【替え歌メドレー】にみた気がした。
ある意味、伝説の替え歌メドレー