前日の「タクヤ」ネタで思い出したんだけど、木村拓哉主演の【BG ~身辺警護人~】......
フツーにおもしろくね?
やっぱり、それが視聴率にも反映されているよ。このご時世で15%前後叩き出しているのは優秀作の証。とりわけ前回放送、山口智子がゲスト出演した第7話は興奮した。一夜かぎり?の「ロンバケコンビ」大復活‥‥。
キムタクに身辺警護を警護を名指しで依頼した山口が「元夫婦」であったという、これまたファンの心をくすぐる設定。作中、ふたりがまだラブラブだった頃の回想シーンが盛り込まれていたのだけれども、アレなんか“瀬名と南”を彷彿とさせた。
一連の嫌がらせや付きまといは、山口の現夫と別れた女による仕業で、ごくごくありきたりな内容。その後に、まさかあんなハードな展開が待っているとは思いもよらなかったが、撃たれた課長役の上川サンはどうなってしまうのだろう‥。ドラマは最終局面だ。
しっかしながら、その嫌がらせをはたらいていた女に『若い子なら仕方ないけど、なんで年上の子連れと結婚するのよ』と、嫌味たっぷりに言われてしまう山口‥。木村も木村で、時にオッサン扱いを受ける‥。彼らの“黄金期”を観てきた世代としては、本当に隔世の感を禁じ得ない。そういえば昨年放送の【A LIFE~愛しき人~】でも、竹内結子とは元恋人の設定で、以前に共演した【プライド】を連想させてくれたっけ。
時間を置かずに、松たか子とは一時期、立て続けに共演していた。【ロングバケーション】では木村の片想いで終わってしまった恋が、約一年後の【ラブジェネレーション】という作品で実る。‥もちろん、両作品に関連性はないけれどロンバケでの彼を知った者とすれば、なにか感慨深いものがあった。このラブジェネが今月、20年の時を経てDVD化されるという......
先日「木村拓哉ヒストリー」な体をした、堀井憲一郎氏のコラムを見かけた(※1)。駆け足で振り返っていたせいか、“キムタクウォッチャー”を自称する私とすれば、非常に物足りない代物ではあったけれども【ラブジェネ】の評価が“いまひとつ”だった点においては一致していた。
言ってみれば、くっつきそうで‥くっつかない。途中、ありがちな恋敵を登場させ、事態をややこしくさせる。それでなんとか、11話持たせたようなものだったが、視聴率は最強。みんな夢中になって観ていた。ただ、主演がもしキムタクではなかったら、結果は違ったものになっていたのではないか。ひとつのラブストーリーとして見れば二流。‥まぁナンダカンダで、けっきょく筆者も購入することになると思うが。
“サイド”ネタとして、このドラマは音楽がよかった。大瀧詠一が唄う主題歌【幸せな結末】はドラマ通りの曲であったし、挿入歌として起用されていたmeoの【true true】も、わりと隠れ名曲。松サンの揺れる恋心を表すシーンで、同曲がよく流されていた。
Cagnet - Hear Me Cry (Love Generation ラブジェネレーション)
でも、ラブジェネはリアルタイムで放送されていたときの季節もそうだったけれど、やはり、冬の寒い時期に観たほうがいい。もう少しDVD化を早められなかったのか(笑)
たしか実家に帰った理子(松)の家族が、炬燵で団欒しているようなシーンがあったと記憶している。そこに彼女の妹役として、まだ無名に近かった頃の吹石一恵の姿があった。この黒髪美人の姉妹チョイス(長野人設定)は、我ながら抜群であったと思う。
《参考》