センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

「のじまにあ」だった日々..... PART.6

『いい曲だねぇ』

 

 

生前、母がそう感心しながら口にしていたのを思い出す。あるドラマの主題歌に起用された、尾崎豊OH MY LITTLE GIRLのこと。なにかの機会で同曲について触れる機会があるたび、スペルが間違っていないか、いつも“三度見”くらいしてしまう(笑)

 

母は尾崎に対して、どうも不良(ワル)なイメージを持っていたらしい。かつては代表曲【I LOVE YOU】がCMで流されていたときもあったらしいのだが‥まぁたしかに、あの当時の一般的な尾崎豊のイメージは、それに近いものはあった。

しかし、全国レベルでメジャーになった【OH MY LITTLE GIRL】を耳にして、『彼は、こんな優しい歌も唄うのか』と、うちの母のように、その“不良像”を一変させた方たちも、実は結構いらしたのではないか。‥彼の死後に。

 

 

いかにも“週刊誌ウケ”しそうな不可解な死から26年‥。考えてみれば、尾崎が生きていた年月の分だけ、時間が経った。

OH MY‥が主題歌となった“あるドラマ”とは、鈴木保奈美主演の【この世の果て】というドラマ。ここから尾崎に入っていった人は、ドラマが醸し出す雰囲気も手伝って、なにか「哀しい楽曲」といった印象が拭えない。けれども、歌自体はそんなことは決してなく、よく聴くと、とろけそうなくらいに甘い、ラブソングなのである。

 

 

OH MY LITTLE GIRL

 

 

それでも都会の片隅で、恋人ふたりが寄り添って生きていく様‥‥特に幸福だったドラマの前半部分は、OH MY‥の世界観と合致する。そう、ヒロインが悲劇的な結末を迎えた【この世の果て】は、回を追うごとに視るのが辛くなった。

以前、木村拓哉がホームレスの男性を演じた、典型的な作品が月9であったけれど、大抵は不幸のどん底から徐々にはい上がっていくのが連続ドラマの主流であるのに対し【この世の果て】でも脚本を務めた野島伸司は、敢えてその逆をする(笑)。なかでも、このドラマは最たるもので、それぞれ登場人物が“ますます”不幸になっていった。

 

 

サビでも用いられる「OH MY LITTLE GIRL」とは、どういう意味なのだろう‥。『あぁ!私のかわいい彼女よ』そんなニュアンスだろうか。しかしながら、意味は同じであっても、ドラマでは、それがまるで助けを求めているような“叫び”にしか聴こえない。「主題歌効果」である。

生前行われていたライブでは、ほとんど唄われていなかった。したがって、そこまで思い入れのある楽曲ではなかったと思いきや、実、本人は同曲をいたく気に入っていたらしい。これまで何人ものミュージシャンがカバーしてきたけれど、できれば尾崎自身が奏でるOH MY‥を、私も一度聴いてみたかった。

 

 

運命を受け入れて生きるとき、より穏やかな仕合わせを掴めるのかもしれません

 

上はドラマのなかにあった、好きな台詞。‥辛かったが、学んだものも多かった。それと思っていたより流行らなかった(?)ドラマ発・心理テスト。『世界が滅びて一艘の船があります。あなたが連れて行くなら馬、孔雀、トラ、羊のうちどれ?』というやつ。あれ、わりと当たる。経験上(笑)。皆様もぜひ身近の人にお試しあれ。

 

 

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