センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【続・大田泰示君をオールスターに】エースのやきう日誌 《5月8日版》

最近のファイターズファンが受けている、清宮恩恵......

 

 

勝っても敗けても、とりあえず彼の打席は夜のスポーツニュースなどで取り上げてもらえる。‥裏返せば、それを楽しみにしている、部屋で缶ビール片手に一息ついたファイターズファン以外のお父さん方には、いい迷惑だ。なんで清宮ばかり‥もっとウチの選手を取り上げろ!てな具合に。

これで清宮が初ホームランを打った日には、おそらく一面だろう。デイリースポーツ以外は(笑)。戦々恐々なファイターズファン以外の野球ファン。「スター」の影響力は、大だ。

 

その清宮であるが“当事者側”としてみると、デビューしてからの一週間は驚くほど地味。デビューから連続安打試合数、高卒選手の新記録をつくったものの(6試合まで継続)、ヒットは毎試合1本ずつ二塁打1本)で、打点はまだなし。さすがの清宮でも、これでは一面を飾れない‥。しかし、打線の中軸として“最低限”の働きをしている、そうみなしてもいいだろう。地味でも結果さえ残していれば、このまま一軍に居続けることができる。散々たる成績だったオープン戦での彼を観てきた者とすれば、とりあえずは安心。早いとこ1本打ってもらって、平常心で目の前の試合に臨ませてあげたい。

 

 

ここからはチーム全体の話。打率首位を快走していた近藤健介の離脱に続き、レアード、アルシアまで欠いてしまった8日のオリックス戦は、打線に迫力を欠いた。今シーズンは『強力打線を前面に』『ビックバン打線復活!』の目論見に、はやくも暗雲が立ち込めてきたが、登録を抹消していないところをみると、両外国人の症状はさほど重くはない模様。現にアルシアは代打として最終回に出場した。しかしながら、この3選手を欠いていては、さぞかし相手投手も楽であったろう。

 

 

この期間中‥GW辺りから猛打を放ち、一進一退を繰り返すチームに明かりを灯してくれていたのが、大田泰示(27)である。最近2番の打順が定位置となり、これがハマった。当初は基本“パワーヒッター”の大田2番に、違和感があった。ただファイターズというチームはときに、新庄や陽岱鋼が務めたり、過去に打点王を獲得した経験も持つ小谷野栄一が担っていた時期もある。‥この系譜を鑑みると、大田の2番もなんとなく腑に落ちる。

 

 

f:id:risingham:20180509094537j:plain

(C)Calbee.2018

 

 

おかげで今シーズンはお立ち台にもここまで複数回呼ばれているが、当の大田に浮ついた様子はまったくない。いたってクール。あの“決め台詞”すら、今年は口にしない。これを私は彼なりの「決意」とみる。『一年だけではダメ。プロの世界は何年も結果を出し続けてこそ一人前』.......

 

今年28歳。野球選手とすればもっとも油の乗った、良い歳ではないか。昨年、半ば願望も込みで、来年の大田は『背番号の数だけホームランが打てるかもしれない』と書いたが、8日の時点ですでに8本‥。昨シーズンの半数をこの早い時期でクリアしている。20本どころか30発も、いよいよ現実味を帯びてきた格好だ。

 

 

かつて『天性のアーチスト』そう呼ばれていたのは田淵幸一氏だったか。‥私らの世代では、さながら秋山幸二を彷彿とさせる、大田のアーチストぶり。日本人離れした怪力で白球をスタンドへ運び去る光景は圧巻の一言。

 

昨シーズンも交流戦の辺りから活躍をしだし、低迷していたチームの光明となった。“2年続けて”結果を残し始めている大田‥‥。もういいだろう、今年こそ彼をオールスターに出場させてあげては。

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

 

昨年は一歩叶わなかったオールスター出場には、ファイターズファンのみならず、長年「開化」のときを待ち続けていた読売ファン方にとっても、喜ばしいことなのではないか。『大田が活躍してくれるなら、北海道に行って良かった』そのように感じてくれているファンは、きっと東京にも大勢いるはずだ。

 

北海道に行って一皮むけた大田泰示の“晴れ姿”を、ぜひ全国のプロ野球ファンの皆様にも観ていただきたい。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ