センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【徹底検証:北海道日本ハムの最強救援陣】エースのやきう日誌 《5月27日版》

西武の強さ、怖さは秋山翔吾が打線のなかにいること......

 

 

厳密には彼の打順を1番に固定できることが、西武打線の最大の強みであると、前々から思っていた。‥これをオリックス時代のイチローに喩えると解りやすい。当時、7年連続首位打者の最中にいた。イチロー自身は「無敵」であったが、他の打者陣が心もとない。したがって3番、ときには4番を務めていた年などもあった。

戦略は監督それぞれだけれど、頼れる中軸が後ろに控えていたら、仰木氏だって、やはり出塁率の高い、盗塁もできるイチローを、ずっと1番に据えていたのではないか。‥‥今の西武にはそれができる。すなわち、秋山の1番固定。

 

味方であるならさぞ頼もしく、相手方から見れば彼ほど恐ろしいバッターはいない。

が、幸い我が日本ハムファイターズには秋山封じの「救世主」が現れた。男の名を、公文克彦という。

25日からの敵地での対ライオンズ3連戦で、三タテを喰らわせたファイターズ。うち2試合で、打者・秋山の場面で登場し、2打数無安打。内訳は内野ゴロと空振三振である。パ・リーグ有数の安打製造機に自分のバッティングをさせなかった公文‥。現時点で思いつく、彼こそ最強の左キラーだ。

 

若干制球面で不安を残していたとはいえ、何も今年から活躍し始めたわけではなくて、昨シーズンも41試合に登板、3勝3ホールドで防御率2.70と、一定の成績は収めている。左打者は特に嫌がるであろう、インステップから放たれる球の出どころが見づらい、特異な投球フォーム。‥彼がいつからこの投法を生み出したのかは定かでないが、巨人はこれほどの投手をなぜ放出してしまったのだろう。主力に成長した大田泰示といい、ハッキリ言ってファイターズは“丸儲け”だ。

今週から始まる交流戦は、まずその巨人戦から。いっそう逞しくなった彼らの雄姿に、Gファンの面食らう姿が目に浮かぶ‥。

 

 

BBM2011読売ジャイアンツ/巨人■レギュラーカード■G095/大田泰示 ≪ベースボールカード≫

(C)amazon

 

 

しかしながら、先週の「関東遠征」は3試合も延長戦にもつれる、接戦が続いたのもあって、公文を含む、中継ぎ陣の踏ん張りがよけいに目を引いた。‥考えてみれば、キャンプの時点では先発候補にも挙げられていた玉井大翔と、昨シーズン、ローテの一角を担っていた時期もある浦野博司ブルペン待機にさせられる、贅沢な布陣。しかも、彼らはではない「勝ちパターン」で投げる投手が他にいる‥。このブルペン陣の厚みが、先の西武戦では勝敗を分けた。とりわけ3戦目、先発・有原航平以降に投げた5投手による“ノーヒットノーラン継投”は爽快だった。

 

 

救援に回って常に全力投球できるせいか、先述浦野の球の速さには驚いた。140キロ台後半を計測するストレートに落差の大きいフォークは、前年の守護神、増井浩俊をも彷彿とさせる。現状、勝ちバターンで投入されるトンキンと石川直也のほうが、イマイチ安定感に欠けているだけに浦野の適正ぶりを知れたのは大きい。

ルーキーだった昨シーズンの投球をみて、なんとかくコントロール重視タイプの投手にも見えた玉井も、実はけっこう力強いストレートを投げている。球の力と連投の利くタフネスさは、谷元圭介二世。唯一、走者を背負ってからの投球が課題か。

球の力ではルーキー、西村天裕も負けていない。27日の西武戦ではチームが勝ち越したあとの最終回に登板し、プロ初セーブ。一軍枠を確固たるものにした。

 

昨年チーム最多登板の鍵谷陽平が戦列に加わって、さらなる強化。この鍵谷とともに、ファームでは杉浦稔大の“異次元”な快速球にも目を奪われた。先発陣もそうだが、本当に今のファイターズは誰が上がってきても、他とそん色ない。

 

 

3連勝で首位とも1ゲーム差のところにまで迫ってきた。

盤石の投手陣に、成長著しい若手野手、そして頼もしい助っ人たち‥。開幕前から書いているが、これで優勝できなかった嘘だ(笑)。まずは“空気”が変わりそうな交流戦で躓くことがなきよう。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ