以前【世紀末の詩】について語ったことがあったけれど、この作品に「野島ドラマ」が集約されていたなと、あらためて.......
【人間・失格】の誠と留加の会話にあった『人類最悪な犯罪者』の件とか【この世の果て】の純と砂田ななの『目が見えるようになったら一番最初に何が見たいか?』といったあの件であるとか【アルジャーノンに花束を】に登場した「青いバラ」なんかもそう‥。
これらはすべて【世紀末の詩】のなかで、より深く掘り下げられていた。何の繋がりを持たなかったはずの作品が「野島ドラマ」という括りでみると、実は意外なところで結びついていたのが解る。低迷した視聴率とは裏腹に、案外ファンが多かった要因は、このあたりにあったのではないか。
同作品には野島伸司の思想、“エッセンス”がふんだんに詰まっている‥‥とは、さすがに過剰評価しすぎかもしれないが、今クールの【高嶺の花】でも、それはあった。
ぬいぐるみの汚れは『私たち女子のよ・だ・れ』の台詞は失笑モノ
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「野島ドラマ」といえば、意表を突いた主題歌。エルビス・プレスリーの【ラヴ・ミー・テンダー】も、今思えば、ノジマらしいというか‥。実は【世紀末】の第三話で、小田エリカがこの曲をCDに合わせ、唄っている。劇中『ムーディーな曲』と評されていたプレスリーの甘い歌声が、20年前にも流されていた。
ここでは画家・エドゥアール・マネの名が半ばギャグのようにして用いられているが、その彼の描いた絵が【高嶺の花】第4話のなかで、何度か見られる。当時、山崎努に『マネよりもゴッホが好き』と言わせたアレは、果たして野島氏の本心なのか、否か。
主題歌、に少しクローズアップしてみると、洋楽起用が実に多い。先述【この世の果て】では尾崎豊の曲が採用されたが、直前まで外国人アーティストの名が挙がっていたそう。【人間・失格】ではサイモン&ガーファンクル。このときは後になって、けっこう揉めた。
個人的に“マイベスト”と感じるのは【未成年】。カーペンターズの【青春の輝き】で、これほどドラマ内容にマッチしていた主題歌も、なかなか珍しい。また版権云々で揉めずに済んだのは幸いだった。
しかしながら【高嶺の花】である。たしかにかつては過激描写を売りにしていた野島作品とはいえ、回を追うごとに“性描写”のほうが過激になっていく手法をされるとは‥。石原さとみ様様である。さてさて彼女にオカされてしまう?童貞男の運命はいかに‥って、ふざけるな。峯田、おまえ羨ましすぎるだろう(笑)
◇剛力彩芽、どんだけ?
これはこれは、姐さん‥。先述【未成年】で清楚なJK役を演じられていた遠野なぎこ嬢ではありませんか。どうもご無沙汰しております。
姐さんも同情をする剛力に、わりと芸能人のファンが多くいたというのは驚いた。どこにそんな魅力を感じるのか筆者には解らないが‥あるいはCMで見せていたダンスのキレだろうか。知らん。
インスタの削除、なんか別にしなくても良かったし、するくらいだったら、最初から載せなければ良かったと思う。さらに削除後、最初にアップしたスッピン姿も意味不明。彼女は一体どこに向かおうとしているのか。我々にとって【高嶺の花】だった剛力も、富豪ぶりを見せつけられれば、ご覧のとおりである。