センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

世にも奇妙な話.2018 【恋人がほしい、あなたへ】

東京ラブストーリー】が14年ぶりに再放送??

 

 

なんでも来月スタートする新ドラマの“番宣”の役割も兼ねているらしい。放送当時、月曜夜にOLの姿を街では一切見かけなくなったという、いわば「月9伝説」の始まりは本作品から‥といっても過言ではない。

 

我々世代が懐かしむのもよし。‥仮に、今の若者たちに観ていただけるのあれば(笑)、私から見た注目すべき点をひとつ、ここに挙げておこう。それは

 

ケータイがなかった時代

 

あの時代にも平野ノラがネタの中で手にしているような、“いえ電”の子機のような携帯は確かあったはずだし、自分も本作品にかんしてはすべてのコマをチェックしているわけではないので保証はできないけれども、基本、ケータイシーンはなかったと思う。

 

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※画像はイメージ

 

流行が移ろいやすいケータイは自分の作品に登場させないと、誰かが言っていた記憶がある。なるほど、正解だ。いくら若かったころとはいえ、今もイケてる?織田裕二江口洋介に、コレを持って、あまり得意気にしていてもらいたくはない(笑)

 

とまれ、ケータイのない時代‥。ドラマというのは、えてして彼らに都合よく、近くに公衆電話が在ったり、タクシーが来たりするものだけれど、それでも現代のように、なかなかコトはうまく運ばない。待ち合わせは大抵前日の夜に済ませ、万全を期して、翌日のデートやら会合に臨む。

道中何かしらトラブルが発生した場合、今だったら手元のスマホでその旨を相手方に伝えることができる。当時はそれができない。ここでまず、ひとつの“ドラマ”が生まれる。

なかなか待ち合わせ場所に現れないカレ。一体どうしたのかしら‥。も、もしやカレの身になにか!?

‥そんなふうに、視聴者を巻き込んで、大いにハラハラとさせる。また、電話ボックスというのも結構イイ感じの小道具?となって、あの夜のライトアップ感がむしろ映える。もちろん、外は雨。より哀しみを助長する演出付きで(笑)

これがケータイなき、古き良き昭和(~平成初期)の時代。リアルタイムで連絡が取り合えない分、往々にして「すれ違い」も生じやすかったが、そのあたりの駆け引きも込みで、嫌いじゃなかった。

 

 

当時、駅などによく設置されていた「伝言板」。黒板みたいなスペースに思い思いのメッセージを寄せることができた。犯罪に用いられる恐れもあり、現代ではほとんど見かけることもなくなったが、ケータイなき時代は、あれはあれで数少ない連絡の手段であり、貴重な「ツール」であったように思う。

【テレフォンカード】同様に、平成も終わるこの世では絶対に考えられない【伝言板】という作品が、かつての「世にも奇妙な物語」にあった。孤独をかかえた、一人暮らしの寂しいOL。ふとしたことから、いるはずのない恋人に向けてメッセージを書き込んでいたら、本当にその恋人が現れてしまったという。

途中、一緒に撮ったはずの写真にカレが映っていなかったとか、非常に見る者にも解りやすい演出を経て、わりとショッキングなラスト。‥よりも、彼らの今後の方が気になってしまった。

だが、ものは考えよう。自らの望みを100パーセント叶えてくれる彼氏・彼女が欲しい方は是非、世にも希少な「伝言板」に思いの丈を綴ってみよう。もしかしたら、あなたも奇跡を体験するかもしれないーー

  

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