センテンス・オータム

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【足からいくか?ヘッドスライディングでいくか】エースのやきう日誌 《9月29日版》

巷では広島、西武ネタで一色。セ・リーグではまだ“お寒い内容”のCS進出争いで盛り上がっているなか、清宮以外、これといった話題性に欠ける楽天vs日本ハムを観戦......

 

あ、ハムさんは無事に進出を決めたそうです。‥並行して西武対ソフトバンクの試合も観ていましたけど、これほど超・強力打線を抱える両球団に、ハムが太刀打ちできるのかしら。

てっきり私はCSに向けての調整期間に入ったのかと思いきや、情報によるとブランドン・レアード氏の怪我がかなり重症な模様。間に合うかも微妙な状況なのだそうです。ファイターズファンの皆さま、どうしましょ。‥筆者の不安はどこまでも尽きませんが、まっ、今年はほぼほぼ3位からの出場ということで『負けて当然』なくらい、気楽な気持ちで参りましょう。

 

レアードで思い出しました。代役でサードのポジションに入っている、おにぎり君こと横尾俊建。なかなか良い動きをしてますねぇ。今のところ、守りにつきましてはレアードの穴をまったく感じさせておりません。打撃の方も、ファームで取り組んできたという「ツーストライクアプローチ」が形になってきて、粘り強さも見せるようになってきた。さらにいうと、レアードの去就が不透明な来シーズン。彼にはさらなるブレイクを期したい。

 

横尾がいつにもまして機敏な動きをみせていた28日の楽天戦は、今季のハムを象徴するような勝ち方。1点ビハインドの9回、無死1塁から内野へのゴロ3っで(うち犠打が1)、しぶとく同点に追いつき、大田泰示・近藤健介の新3、4番コンビがタイムリーを放って突き放す、コツコツとした野球。楽天相手なら、これが通用します(笑)

『あとワンアウト』で勝利だった向こうのファンは、消沈したでしょう。ハムも今年は同じやられ方を幾度か経験しました。こうした、翌日まで相手にダメージを与えるような勝利の仕方は非常に筆者好みです。

同点の内野安打を放った淺間大基。相手にリクエストされるほど間一髪のプレーで、あらためてVを見返しても、タイミングは際どい。あの場面、高校球児やヘッスラ大好きな大田なら、100パ頭から滑り込んでいたはず‥。淺間は駆け抜けました。

「やきう好き」の間でも議論される、頭からいった方がいいのか?駆け抜けたほうがいいのか? ‥花火は上からみるか下からみるか?的な響きですが、よく言われるのは駆け抜けたほうが結果的には早いのだと‥。私がそれを科学的に証明することはできませんけれど、言えるのは、もし淺間が頭から行っていたら一塁アウトでゲームセットになっていた可能性が極めて高いということ。

飛び込むときに生じる、一瞬の間(ま)。本当にゼロコンマの世界。ただ、その一瞬の間が命取りになるくらい、際どかった。そうした知識が事前にあったのか、あるいは瞬時に判断して駆け抜けていったのか‥感情的にならなかった、どこまでもクレバーな淺間の走塁がチームを救ってくれました。

 

 

心で勝つ 技で勝つ

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◇すばらしき野球人生

 

 

27日のオリックス戦。ホールド記録を打ち立てた宮西尚生が自分のことそっちのけで、すでに現役引退を表明していた小谷野栄一を称える‥‥お立ち台での一コマでした。オリックスファンに忖度したとかではなく、あれがおそらく彼の本心であったと思います。なぜなら、私たちも宮西と同じ想いだから。彼は、みんなの想いを代弁してくれていたに過ぎません。

日本シリーズで相手方の原辰徳監督に絶賛されていた守備。よりも、個人的には打撃面での勝負強さが、とても印象に残っています。あまり、易々とこうした言葉を用いたくないけど、でも、得点圏に走者を置いていたときの彼は、やっぱり「神」で‥‥。他の誰よりも頼もしくみえ、小谷野も高い確率でその期待に応えてくれました。

 

まだ無名に等しかった頃、東京ドームの近鉄戦で打った右方向へのサヨナラヒットはスタンドから観ていた‥。テレビ番組で司会者に、ひとり“あか抜けない”私服のセンスをいじられた経験からか、みるみるオシャレ男子になっていた貴方‥。

2007年、中日との日本シリーズ第5戦。パーフェクトに抑え込まれた試合で、最後の打者となった小谷野。そこから始まった、すさまじい逆襲‥‥。最近忘れっぽくなった私なのに、なぜかすべてのシーン、出来事をクリアに憶えている。忘れがたき、小谷野栄一の野球人生に、今年最高の「アッパレ」を贈りたい。

 

  

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