昨年発売の【ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて】の進捗状況を、時おりこのブログ内でも綴っていたが、すっかり頓挫してしまった.......
クリア自体はだいぶ前にしていて、内容は、結構うろ覚え。‥ただ、そうなったのは筆者の記憶力の低下以外にもうひとつ理由があって、わりと時間を置かずに3DS版【ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち】をプレイしていたからでもあった。
クリアするまでの道のりが、とにかく長い。べらぼうに長い(苦笑)。PSのときに一度制覇しているのにもかかわらず、クリアまで二か月強、要しただろうか。しかも、今もって裏ボス扱いの「神さま」を倒せていない状況なのである。いったいどうすれば、あのジゴスパーク連発爺さんを倒せるのか‥暗中模索の日々である。
再度のプレイであらためて感じたのは、ストーリー全体の 鬱具合。行く先々で、ドラクエ特有の暗~い音楽がかかりだし、明日も見えない町の住人たちの頼み事を聞かなくてはならない。そんな世界へ、何度も、何度も自ら飛び込んでいく。
‥いや、たしかにそれこそがドラクエの醍醐味でもあるのだけれど、ちょっとセブンにかんしては尋常ではなく、序盤の村人が石像になったり動物の姿にさせられたりといったのはまだ可愛い方で、冒険を進めていく毎に、その「鬱さ」に一層拍車がかかってゆくのだ。
無限ループの街あれば、滅び続ける街、神父さんを寄ってたかって皆殺しにしようとした、おそろしい狂気に満ちた住民がいる村があったりと‥‥まさに“トラウマレベル”の鬱さなのである。今思うと、ドラクエ7だけは「R15」とかにすべきだった.......
あの さ。暗い頼みゴトはもうやめてくれない?
このシナリオを描いていた頃の、堀井雄二の心理状態。なんか正常ではなかったように思う。
‥‥そんなの「離婚記事」の出た、こじつけだ! と言われればそれまでで、実際その通りなんだけど(苦笑)
でも、新潮に掲載されていた記事によればセブンの前の「ドラクエ6」が発売された年くらいには、今の、再婚相手となった奥さんと出会っていたらしく、その後“男女の関係”があったことは、堀井氏自身もそこで認めている。二人の女性の間で強烈に揺れていたのは、あの世紀末‥たしかなのだろう。
セブンでいえばブルジオ、ファイブならルドマン。だいたい各シリーズに金でモノを言わせる規格外な「大金持ち」キャラというのが存在している。元妻に10億円を払ったとされる堀井氏も、まさにそれを地で行く感じ。
だが、根底にあるのは『みんなに幸せになってほしいから』だそうで、元妻は現在も氏の会社に留まっている。言われてみれば確かに誰も不幸せにはなっていない‥のかもしれない。筆者のような庶民には、いささか分かりづらい感覚だけれども。
にしても、くだりの新潮記事は久々に“旨い”文章を見た思い。扱っていたネタこそゲスだったが、フランス哲学者の言葉から始まり、明らかに「ワールド」を意識した語句を散りばめながら。記事の出来栄えには、目の肥えたシナリオライター・堀井氏も思わず納得?