センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【人生のトライアウト】エースのやきう日誌 《12月23日版》

もし間違っていたらゴメンナサイだけど、来年からは、たしか12月23日が祝日ではなくなるのでしょう?‥うん、このイヴイヴの日が天皇誕生日だったというのも、これはこれで好きだったけどね。なんかロマンチックで。年に一度、ケーキと七面鳥が出される学校給食も、ここが休みになった関係で前倒しで支給されたり‥。そんな思い出も今となっては懐かしい。

 

 

ということで、暮れの名物番組プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男たち】の放送時期(12/30)が近づいてきた。この話題を振るのに天皇誕生日を“前振り”に使った何とも罰当たりな俺‥。同番組については毎年、ここで何かしらの感想をつぶやいているが、近年観ていて気づいたのは、徐々に時代を反映してきているのかなァと。

 

ほら、番組としては合同トライアウトに参加した選手の“返り咲き”が、本当は画的にもイチバン望ましいわけでしょう? それが、あそこからはもうほとんど「合格者」が出ないんだから。だから昨年度の實松一成のように、あえて“トライアウトに参加しなかった選手”を取り上げる機会も、これからは増えるのでないか。‥いささか「盛り上がり」には欠けてしまうが、仕方ない。

日ハム繋がりで、プロ入り前、硬式野球の経験がなかったソフトボール部出身の大嶋匠なんか、ドラマ性も存分にあって、番組的には格好の“素材”であったと思うけれど、彼は早々と引退を決断してしまった。今年は一体どんな選手がノミネートされるのだろうか。奥さん、または婚約者の“美貌ぶり”と併せて注目したい(笑)

 

 

◇復讐のマウンド

 

ここのところ、上原隆という作家が書いた本にハマっている。今夏上梓した【こころ傷んでたえがたき日に】(※1)が、自分的にシックリきて、彼が書いた以前の作品にも、現在目を通している最中。

当初は創作かと思っていたのだが、対象者の元へ実際に取材に赴き、描いた、多くが実話である模様。エッセイのタッチで、その一話一話がコンパクトに収められており、非常に読みやすい。日々忙しくて、あと筆者のようにせっかちな人間にもお勧めだ(苦笑)

 

【こころ傷んで‥】は、全体的に悲壮感漂うストーリーが多かった(【未練】とか切なすぎる)。でも、そういった項にもほんのわずかに「希望」も残していて‥‥。読後の余韻は、フジテレビ系【ザ・ノンフィクション】を観ていたかのごとく。あのドキュメンタリー番組が好きな方なら、絶対好きになる(笑)

 

 

喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)

 

 

筆者も唐突で驚いたのだが、多くの一般人に混じって、プロ野球選手を取り上げた話があった。近鉄バファローズなどで活躍した小野和義。どうやら著者の上原氏と親交があったらしい。

近鉄をクビになって、西武ライオンズに移籍。「打倒バファローズ」に向けて執念を燃やす、題して【復讐のマウンド】。あの絶対、勝利至上主義に見えた?西武時代の森監督が、小野の“一個人的な”感情にどこまでも寄り添う。これだけでも意外だったのに、復讐の達成に、あれほどまで時間を費やすことになるとは‥。スポーツ雑誌NUMBERよろしく「対古巣」となった小野の登板を、本項では最初から具に追っていく。

 

 

ノンフィクション作家にとって冥利に尽きたであろう、綺麗なラスト。‥本書のタイトルを倣って、冒頭記した今年戦力外通告を受けた者たちが【喜びは悲しみのあとに】、そんな展開になることを願って、筆を置きたい。

 

 

(※1)こころ傷んでたえがたき日に

 

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