この前、映画の【HERO】を視ていたら‥‥厳密には北川景子のお姿を久々まじまじ観ていたら、ふとDAIGOの持ち歌【KSK】が聴きたくなった。
ストレートな歌詞と優しいメロディライン。彼の甘すぎる歌声に、ウットリとする新婦の北川‥。だがたしかに、あらためて聴くと、なかなかの名曲である。
こんなふうに想いを伝えられたらどんなにかっこいいだろう。理想的だ。‥このまま憧れのままで終わらせてはいけない。人生をやり直すんだ。実はDAIGOの代名詞だった“ハンパない”栄光と愛を手にするため、「JIK」 どうか僕を――
純烈に入れてくださいw
♪ おもいっきり(嘲)笑って~
◇メメント
時間にはまだだいぶ余裕はあったが、仕方なく、僕は店を出る。凍えるほど風が冷たい。
周囲が騒がしくて読書に集中ができなかった。待ち合わせまでの時間つぶしに用意しておいた文庫本と雑誌。頼んだのは、やはり代わり映えのないチーズバーガーとファンタグレープのSサイズ‥。最終的に入った店は、けっきょく“ありふれた”マックだった。
あまり馴染みのない土地で、せっかくやって来たのだからと、その地での有名店や地元にない店を、いちおうは探してみる。けれども、条件に一致した店は見つからない。自分の中で少し妥協して選んだ店の店内は、非常に混雑していた......
こんな経験、皆さまも人生で一度や二度くらい、あるのではないだろうか。先日の僕がコレであった。多くの金持ちが住む都内の一等地まで行って、マク〇ナルド。‥ハンバーガーの味は大抵どこに行っても変わらないし、たしかに美味しいのだが、自分の店探しのセンス、キャパシティーのなさには、我ながら呆れてしまう。
という話をした上で、今回取り上げるのは2000年公開のアメリカ映画【メメント】である。ガイ・ピアース主演。
この作品、ネタ明かしをせずに内容について触れるのが難しい。実際、何も事前知識を持たずに視聴した僕も、当初、かなり理解するのに苦しんだ。そもそもが、一種の記憶障害を患っている男が主人公なのであり、カレの目線で追った物語など、“お初”で解るわけがない。なにせカレ自身が何者であるのかも知らないのだから。
男を動かしているのは、ある人物への「復讐心」のみ。しかし、その“対象”が誰であったのか、肝心の部分の記憶が抜け落ちている。記憶を捜しにいく、謎だらけの旅は、極めて迷宮――
視聴後に観た人の感想をみると、やはり『難しかった』『俺に種あかしをしてくれ』といった意見が目立ち、本作品に対するストレスや苦悩ぶりが窺えた。
ひとつ言わせてもらえば、演出の仕方にやや特殊な手法を用いている。ヒント‥‥となるかどうかは分からないが、僭越ながら最初のマックネタは【メメント】を意識して書かせてもらった。
相変わらずのスケールの小ささに、同作品およびピアースのファン方はこう怒らないでほしい。
『舐メント』! 悪気はない.......