「世にも奇妙な物語」関連ネタで非常に多い、一見の方へ告ぐ.......
過去の投稿を見返してもらえれば分かると思うが、私は自称「専門家」である。20年来このドラマが好きで、毎シーズン、全身全霊をかけて番組に臨んでいる。愛ゆえの厳しさであるということを、まず最初にご理解いただきたい。
‥‥そんなわけで8日夜放送の「雨の特別編」を視聴。よくも悪くも印象に残った順から、一作品ずつ振り返ってみよう。
吉田羊主演の【しらず森】には、誠に面食らった。
だって行方しらずの子供を捜しに行った、だいの大人が『もうい~かい』だよ? それに対して『まーだだよ』って、ちびっこ達のかくれんぼかっ。この番組たくさんの大人も観ているんだから、勘弁してよ‥。
ただひとつだけフォローするなら時間軸のトリック、タイムカプセルのくだりは良かったと思う。この辺りは「世にも」のお得意とするところだし、醸し出す全体の“怖系”な空気もまずまず。住職の“あからさまな”特殊メイクには、若干引いたけど。
続いて【永遠のヒーロー】。郷ひろみの演技って、個人的に「お初」かも‥って、んなことはどうでもいいのだが、当作品はイチバン“らしさ”が出ていたね。そんな気がする。
アレって郷ひろみのほうが「実在」していなかったわけでしょう? AIと思われていた彼の娘の方が実は‥‥という、あるあるなオチ。たしかに最後までハッキリはしなかったけど、自分はそう解釈した。違ったかな。
職員(署員?)が思うように集まらず、嘆いていたくだり。そこで同僚役の神尾佑が『ビズリーチ!』 もどきを提案するくらいの遊びゴコロも、できたら頂きたかったね。あの作風なら、何したって許されるでしょ。
※画像はイメージ
【人間の種】は、一応、木村文乃主演だったらしいが、他の出演者のインパクトがもう強すぎて‥‥。粟野咲莉(子役)のオバちゃんみたいな演技は秀逸だったし、ワケあって娘よりも若い母親役の岡本玲の透明さに目を奪われた、男性視聴者多数(?)
まぁそれは冗談だけど、あまりに分かりやすく単純すぎるラストはどうだったのか。先の【しらず森】といい、今回はわりとハッピーエンディングが多かった印象。そう見せかけての、視聴者の予想を裏切る「どんでん返し」が番組最大のウリであったはずなのに‥。絵に描いたような、浅いハッピーは何話もいらん。
【さかさま少女のためのピアノソナタ】。この話も、けっこう意味不明だった。というか、いろいろ無理やりすぎる。それに美男美女に挟まれた形の玉森裕太の学友は、いったい何がしたかったんだろう。最初から最後まで謎行動(笑)
始まってしばらくは、なかなか雰囲気があったし、彼女を救うまでのシーンも、まぁ及第点か。そのままで終わらないとは思っていたけれども、さすがにあの落とし方はないだろう。それを言ったら黒島結菜(22)だって「少女」ではないと思うのだが。
【ロンバケ】時代の木村拓哉を連想さすセリフ『誰かのためにピアノを弾きたい』が、本作品唯一の胸熱シーン.......
嫌味でも何でもなく、素直な質問。
【大根侍】みたいな作品を、ゲラゲラ笑いながら観てた人って‥‥いるの?
年に数本あるんだよね。中途半端にネタに走った奇妙。制作サイドは、もちろん真剣そのものなのだろうけど。でも、笑えない。
‥ひとつの結論に達したのは、こういう「ネタ系」を任せられるのは、いま旬なアイドルや俳優限定だということ。主演が浜辺美波でなかったら、誰もあんな大根をブンブン振り回しているだけの作品、見たくなかったろう。ヘタすりゃどこかの農家から苦情が来た恐れも(苦笑)。‥ラストの描写の仕方だけ、ポイント微増。
《総合》★★★☆☆(ストーリーテラー込み)