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【中島卓也「最善な起用法」を模索する】 エースのやきう日誌 《2019年7月18日版》

『いつからこんな巧なったん??』

 

 

‥とは、渡邉諒の守備を観ていた際に出た、私の心のつぶやきである。15日からのホークス三連戦は“守り勝ち”といってもいい。とりわけセカンド・渡邉の堅守が光っていた。なかでも二戦目、牧原大成がバントヒットを狙ったシーン。猛然と突っ込み、グラブトスで間一髪アウトにした守備は、誠に美技だった。

 

昨シーズン、ほぼセカンドのポジションを手中に収めながら、開幕前の故障によって今季はリスタート。横尾、石井らと争っていくものと思われたが、今や紛れもなく渡邉の「定位置」だ。観るたびに巧くなっていく守備に加え、打つ方でも中軸を担うまでに逞しく成長。ここに至るまで、多少の時間は要したけれども、それゆえに感慨も一入である。

 

 

セカンドのレギュラーは決まった。現状、ファイターズはサードとショートのポジションが流動的。‥となれば、やはりレアードの流出は痛かったが、いなくなったものは仕方ない。王柏融がレフトの守備に就いたときの「近藤サード」の攻撃的布陣にはロマンがあった。しかし、これも王の離脱により、いったん白紙に。

‥もっとも、長年サードに居座っていたレアードの退団が決まってから、ある程度こうなることは予想できた。が、中島卓也「不動」の感があったショートで、激しいポジション争いが、まさかシーズン中に勃発してしまうとは......

 

 男前軍団

大谷翔平 さようなら 記者会見 花束贈呈 ハイライトフォト 中島卓也 鍵谷洋平 近藤健介 栗山監督 1225 札幌ドーム

(C)amazon

 

今現在は、攻守で成長著しい石井一成が多くの試合で先発出場をし、中島は試合終盤からの「守備要員」に成り下がってしまったという印象。打撃好調だった平沼翔太の登録が抹消されても尚、“返り咲き”を果たせなかった要因は、もう一つしかない。極度の打撃不振だ。

‥78試合の出場で45安打、打率.213。その数字よりも目立つ、53三振(18日現在)。バットに当てることさえ叶わず、簡単に三振で終わってしまうシーンも、今シーズンはよく目につく。‥いくら守備のいい中島でも、さすがにこれでは常時の出場は難しい。

 

2割6分台の打率を記録した昨シーズン。復調の兆しはあったのに、また打てない中島に逆戻り‥。どうも「隔年」で好不調の波が訪れる傾向が、彼には見られる。

‥当然、本人は試合に出続けたいだろうけれど「物は考えよう」で、中島がバックアップする環境は、チーム全体のバランスを見れば非常に頼もしいことだと、私は思う。

安定した高い守備力はもちろん、終盤戦から出場してショートの位置に就いても、百戦の中島ならそこまで戦力(打線)が“落ちない”。つまり、レギュラーと大差のない、高い能力を持った選手がベンチに控えているのは、これはこれで大きな戦力になり得るということだ。

代走からピンチバンター、守備固め‥‥。いわゆる「スーパーサブ」の杉谷拳士とはまた違う、要所での「切り札的」役割を、後半戦の中島卓也に期したい。

 

 

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