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【3年前の夢‥‥マジックふたたび】 エースのやきう日誌 《2019年7月23日版》

ファイターズは後半戦2カードを終えて5勝1敗。まずは上々のスタートを切ったといえる――

 

 

期間中、首位ホークスの連敗も相まって一気にゲーム差が縮まった。2016シーズン同様な逆転優勝も、いよいよ現実味を帯びてきた格好であるが、あの当時と比べ、戦力自体は明らかに見劣りしてしまう。

「投打」の顔だった大谷翔平に、同年本塁打王のレアードがいない。ここに今季開幕投手を担ったエース格の上沢直之が離脱しているとなれば「プラス要素」は、ほとんどないといっていいだろう。‥本当は、3年前はまだチームにいなかった清宮幸太郎あたりが爆発してくれればいいのだけれど、それには、もう少し時間を要しそうだ。

 

大スターも大砲もいない、今のファイターズにあって最大の光明は「栗山マジック」ではないだろうか。栗山英樹監督の頭脳‥‥かつての長嶋さん風に言うなら「勘ピューター」が、後半戦開始とともに冴えまくっている。

筆者が一番驚いたのは、対ホークスとの初戦(15日)。相手投手が左腕・大竹耕太郎であったにも拘わらず、指名打者田中賢介を持ってきた采配だ。たしかに左投手を苦にするタイプではないが、今季も特別得意としていたわけでもない。それに田中賢と同じ左打者なら、他にも打撃に秀でる宇佐見や谷口、清宮だっていた。

 

このベテランが“大抜擢”に応えて当日、3安打2打点の活躍を見せたのだから恐れ入る。ここからチームは勢いに乗ってホークスを3タテ、5連勝を飾った。あたかもこうなることを見越していたかのような田中賢の起用‥‥神のみぞ知る「栗山マジック」の真骨頂だった。

 

 

最低でも札幌ドームを去る年まで率いてもらいたい

「最高のチーム」の作り方

 

当初、リリーフ投手に負担がかかると否定的な意見が目立った「ショートスターター」。しかし、首脳陣からすればその真逆の発想で、彼らの負担を減らすために取り入れたはずだ。つまり「年間」という、もっと長期的なビジョンを見ていたわけで、今のところ不慮のアクシデントを除き、先発を含めた投手陣に大きな故障者は出ていない。

 

‥ファイターズに倣ってかは分からないが、近頃は他球団でも同様の戦術を用いるところも。今後も増えていく可能性がある。ただ、たとえ僅差の試合でも日によってストッパーを休ませる、あくまで「選手ファースト」な栗山采配を真似できる監督は、そうはいまい。

 

 

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