節目の日本球界1500安打到達までは、あと3本‥か。残り2試合でスタメン起用されるようなら、今の田中賢なら十分射程圏内だが、どうなるだろうか。
さて、試合後に行われる引退セレモニーについて。近ごろは、かつてのミスターよろしく、スタンドマイクを用いて、場内にいるお客さん方に別れの挨拶をするのが恒例となっている。
それとともに、近年取り入れる球団が多くなったのが「ビデオレター方式」。当該選手にゆかりのある人たちからのメッセージを、オーロラビジョンにて“上映”する。いわゆる感動演出の一環であるが、単純な私などはコレにすぐ胸打たれてしまう(笑)
つい先日、千葉ロッテの福浦和也選手の引退試合でも同様な演出が見られた。福浦、ひては昨年のファイターズ・矢野謙次、さらに遡って西武・西口文也に際した「ビデオレター」を元に、今回の【田中賢介版】の「出演者」を完全予想してみた。
《◎濃厚 ○可能性有り △微妙》
【日ハムOBver.】森本稀哲◎ 岩本勉◎ 田中幸雄◎ 建山義紀◎ 金村曉◎ 武田勝◎ 稲葉篤紀◎ 小笠原道大◎ 小谷野栄一◎ 稲田直人○ 武田久○ F・セギノール○ 坪井智哉○ 矢野謙次○ 新庄剛志△ 奈良原浩△ 上田佳範△ 正田樹△
【現役OBver.】ダルビッシュ有◎ 大谷翔平◎ 増井浩俊○ 谷元圭介○ 大野奨太○ B・レアード○ 陽岱鋼△ 糸井嘉男△ 高梨裕稔△ 岡大海△ 鍵谷陽平△ 川島慶三△
これまで師事してきた監督が「出演」するパターンは極めて高し。巨人にも在籍していた矢野の際には、あの原辰徳氏もメッセージを寄せてくれた。
田中賢のケースでいくと、入団時の監督が大島康徳。ドラフトでクジを引き当てたのも彼だ。先の東京ドームの試合において、すでにセレモニー的なことを行っていたのは気になるが、元来“出たがり”な大島氏のこと‥。今回もちゃっかり画面に出てくるのではないか(笑)
トレイ・ヒルマンは田中賢がレギュラーになったときの監督で、互いに想い合っているはず。海の向こうからケンスケへ、きっと愛のメッセージが届けられるだろう。
ハム時代に築いてきた功績が、人々の記憶の中から消え去りつつある梨田昌孝氏。個人的には大好きな監督だった、けれど‥。梨田政権時にリーグを代表するセカンドベースマンにまで昇りつめたわけだし、叶うなら、得意のギャグで?ふたたび札幌ドームの観客を沸かせてほしいのだが。
シンジラレナイ男、降臨?
球団OBとは別に「同期」という要素も、けっこう大きい。同期入団または同い年。ただ、田中賢の同期にかんしては野球界から離れている者も多くて、一般的には知名度もそこまで高くない。唯一、現阪神の糸井とは同い年で有名人だが、なんとなく彼は、そうした「間接的」なことを嫌うタイプと見る(笑)。“正真正銘”同期の正田樹あたりが顔を覗かせれば、一部マニアと田中賢自身は喜んでくれそうだけれど、どうなるか。
鎌ヶ谷時代から苦楽を共にしてきた小谷野、いま話題の小笠原(後述)、オチ役?として武田勝も、演出的な観点からいうと外せない存在。
ダルビッシュに大谷翔平‥。超大物現役メジャーがここに名を連ねているのは、ファイターズの面目躍如といったところ。とりわけダルビッシュは、あぁ見えて義理堅い一面を持つ。仮に球団から要請がなくたって、世話になった先輩に「はなむけの言葉」を贈る。彼はそういう男だ。
哀しみにくれるだけでなく、懐かしい彼らとの「再会」を喜ぶのも、また一興。“答え合わせ”と合せて、当日のセレモニーをぜひ、穏やかな気持ちで見守りたい。
◇小笠原という選択肢はなかった
驚きの情報が舞い込んできた。なんでも栗山英樹監督の退任が濃厚であるらしい......
今年の成績だから、もちろん予感はあったけれども。でも、実際にはもう一年くらいはやるだろうと‥‥。後任候補に挙がっているのが荒木大輔氏はともかくとして、小笠原道大というのにも驚愕。
たしかに、そろそろ生え抜きの監督を見たいとは思っていた。巷で言われている次期監督候補・I葉A紀氏が就任するまでは、せめて(笑)。となると、私からすれば現在フリーの田中幸雄氏一択だったわけで‥‥。ここにきて、予想だにしなかったガッツ小笠原の名。
中日二軍監督を辞めたそうだし、もうお子さんも大きくなって、北海道での生活に支障はなくなったということなのか。‥どうも匂う。この辺りはまた次回以降、時間をかけてたっぷり語ってみたい。