センテンス・オータム

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【新ヘッド「小笠原道大」の懊悩】エースのやきう日誌 《2020年2月22日版》

今シーズンはアッという間。プロ野球開幕まで、もう一カ月をきった。

 

オフ期間、特段話題なることもなく、いつもより静かだった北海道日本ハム。‥私は肝心なことを記し忘れていた。ある意味、この男こそ今季「最大の補強」と、言えるかもしれない。小笠原道大ヘッドコーチである。

 

 

2006年に巨人へFA移籍した際。すでに日本代表に名を連ねていたほどの有名選手にもかかわらず、試合開始のだいぶ前から黙々と練習に取り組む小笠原の様子を見、影響を受けたジャイアンツナインは少なくなかったという。それ以後、ふたたび球界の盟主となる巨人に、小笠原の「泥臭さ」が有形無形の強さをもたらした――

 

というのを、昨年末に出版された【二軍監督奮闘記】を読み、あらためて思い出したのだが、世に送り出すタイミングがいささか悪い。中日ドラゴンズの「二軍監督」でいた2019年夏ごろに脱稿したもののようだから、中身は溢れんばかりの竜愛と、ドラファンへの御礼(笑)

ドラゴンズ若手選手の名をたくさん挙げられても、ハム吉の筆者はいまいちピンとこなかったが、おかげで少しだけ竜について詳しくなった。キャッチャーの石橋康太って、そんなに将来有望なんスか?

 

 

二軍監督奮闘記 (ワニブックスPLUS新書)

 

本のタイトルや装丁、文体も内容も誠に堅い。まさしく「ガッツ本」といった体(※「ガッツ」小笠原の愛称)。‥それもそのはずで、本書は彼の言葉をライターだかが書き起こした形式。【二軍監督奮闘記】の看板に偽りはなく、現役時代に築き上げた数々の栄光はそこそこに、大半はドラゴンズ若手選手の個性、育成法に目を向けられている。そんな小笠原にも、自分だけでは「どうしようもない」悩みが、ひとつあったらしく......

 

少なくとも、コミュニケーションが取れる関係性を作っておかないといけません。ところが、それ以前に、選手たちが異常に緊張していることに気づきました。どうやら怖がられているようです(笑)。

「監督」と呼ばれる立場なので、多少はピリッと接してほしいところはありますが、この風貌のせいでしょうか、何か存在そのものが怖いらしいのです ※第二章 「土台を築く」より

 

いやいや「風貌」ではなく、あなたの実績に敬意を表しての緊張でしょう?‥そう、ツッコミたくなったが、それならいっそう、おとなしめのファイターズナインは大丈夫でしょうか(笑)

今季から外野へのコンバート案が出ている根尾昂にも、けっこうなページを割き、栗山監督がアマチュア時代に絶賛していたという、2年目の梅津晃大東洋大→)に触れた項も、個人的には興味深かった。

終章で、さらにその上、一軍での監督を見据えているとの文章も見られたが、それはよもやのファイターズで実現されるのか‥‥。いずれにせよ、初めての「一軍指導」に燃える小笠原コーチからも今季、目が離せない。

 

 

そういえば、中田翔。ちょっと映像等で確認は出来ていないのだけれど、彼が小笠原を意識した打撃フォームになっていたというのは本当なのか?  自分にいいものを取り入れようとする気概は、結構なことだが......

 

full-count.jp

 

しかし、当の小笠原も現役時代そうだったが、一流のバッターほどフォームをそんなにコロコロ変えたりしない。中田にかぎっては、すぐにまた、以前の形に戻したりもよくあったわけで、単なる「迷走」のように感じられてしまう。

もっとも大抵のファンが、まさか本当に、小笠原のようになれるとは思っていないだろうが、本人は"その気”になって、もう二分でも打率を上げてくれたら、我々としても御の字。

 

 

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