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【1998「世紀末の詩」今昔物語 ※マニア度《中》】エースのドラマ日誌 《2020年3月21日版》

18日に最終回を迎えたドラマ【相棒】。杉下右京の推理能力の衰えを強調し、明らかに「終焉」を意識させつつ、「花の里」に新女将(森口瑤子)を配したり、未来があるのかないのか分からない内容。

‥今シリーズもほとんどの回を視聴させてもらったけれど、2週にまたがった伊武雅刀犯人のが秀逸。「世にも奇妙な物語」などで見られるような自虐的オチは、筆者も予測できなかった。

 

 

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さて最終回である。ディープフェイク技術の天才・坂井真紀、今回の犯人。その映像トリックを用い、殺人犯に仕立て上げられた遠山景織子。一瞬だったが、尼の木村佳乃も顔を覗かせ、おもわず感慨に浸った。

奇しくもこの三嬢、22年前に放映されたNTV系【世紀末の詩】というドラマに揃って出演している。主演は竹野内豊山崎努。坂井と木村がレギュラーで、遠山はゲスト出演。‥参考までに木村は小学校教師、坂井が演じた女は、これまた最高なる奇人で、いま見返しても放送コードすれすれといった塩梅(笑)

 

 

世紀末の詩

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遠山景織子の回をよく憶えているのは、単にそのエピソードが好きだったから。野島伸司(脚本担当)が描く物語のなかに度々登場する、目に障害を負った女性の役が遠山。花火師の『しょぼくれた中年男性』(劇中の竹野内談)が彼女に恋をし、無償の愛を注いだすえに結ばれるも、最後は裏切りにあう‥‥そんな話。

 

その悲劇的な人物を演じたのは、少し前に「オレオレ詐欺」の被害にあったとして話題を集めた、斉藤洋介。外見に似合わず?当作品においての彼は、ロマンティックな一面も持ちあわせていた。なにせ、彼女に捧げようとした打ち上げ花火の名称が【TRUE LOVE FLOUR】である。

‥真実の愛の花。これを斉藤サンが真顔で口にする。画とシチュエーションが忘れられない。裏切った遠山よりも、彼女を斉藤サンから奪った袴田吉彦。本当に憎々しい役柄であった(苦笑)

 

木村佳乃は大方の予想に反して、竹野内豊演じる男性とは結ばれなかった。それはいいとして、ラスト、彼の死を予知したミア(坂井)に泣きつかれるといった象徴的なシーンがあり、何か最後まで物憂いを感じさせる作品だった。

 

 

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