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【急造先発投手「最高傑作」だったM】エースのやきう日誌 《2020年3月26日版》

コロナ関連の報道ばかりで、本当に辟易! もう ウンザリだー!!

 

 

‥‥という方々に向けて、まったく時世に関係ないけれども、全国の野球ファンに少しだけ、愉しい話をしたいと思う。

 

その話を思いついたのは、誌面で野球評論家の大島康徳氏が東北楽天の投手・松井裕樹について言及していたとき。なんでも今シーズンから先発に転向するらしいが、曰く、(これまでの)抑えから先発に変わるのは、投球のバランスが崩れやすく、当面は苦労するだろうとのこと(※1)。それを裏打ちするように、オープン戦では打ちこまれるケースもあった。

 

 

カルビー2020 プロ野球チップス タイトルホルダーカード No.T-06 松井裕樹

(C)amazon

 

たしかに素人目でも、ゲームのトリを務めていた抑え投手がいきなりハナ(端)、「スターター」に転身するのは難しそうだ。まして松井のような一球入魂な力投型タイプ‥‥。昨シーズンまで「ペース配分」なんて考えたこともなかっただろう。今年からは最低、5イニングは投じなければならない。流行りのオープナー起用でなければ。

 

 

こうした「抑え→先発」の成功例は、近年だと北海道日本ハム時代の増井浩俊が挙げられる。‥‥彼の場合、松井よりもさらに特殊で、シーズンの後半から先発に転向(2016年)。そのおかげで年間「10勝10セーブ」という珍しい記録をつくったのだけれど、前半戦、抑えで思うような結果が残せず、あくまで「一時的な措置」そんな感があった。

 

実、筆者がここで本当に触れたかったのは増井ではなく、同じ日本ハムOBの松浦宏明という投手。人気絶頂の田原俊彦氏と親交があり「トレンディーエース」と呼ばれた西崎幸広と、1988年に最多勝のタイトルを分け合った、こちらも負けず劣らずのイケメン投手だが、彼もシーズンの序盤は抑えを担っていた。

 

 

先発投手に本格転向したのは7月。増井とちがい、別に不調だったわけでなく、彼には長いイニングを投げさせた方がチームにとって得策‥‥そんな思惑が働いての転向だった。

同年6月終了時点で4勝(3S)。「先発専任」となった7月以降に11勝も積み上げてタイトル獲得。急な転向にもかかわらず、完投数は10を数えた。それらを踏まえれば、松浦氏こそが球団史上最高の「抑え→先発」の成功例といえるのではないか。以降は主に、先発投手として長きに亘って活躍した。

 

 

松浦投手の近況を伝える記事

www.nikkansports.com

 

 

《参考》

(※1)週刊ベースボール 2020年 4/6 号 特集:2020にっぽん野球の顔101人

 

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