【混迷を極める？北海道日本ハム「次期監督」問題他】エースのやきう日誌《2020年4月03日版》

24日開幕を目指していたプロ野球‥‥。選手からウイルスの感染者も出ており、ここにきてさらなる「再延期」の可能性も高まってきた――

これからコロナに関する「野球」がらみの文章をダーっと一気に綴っていく。ご了承のほど。

まず、藤浪晋太郎投手について。いちはやく嗅覚異常などの症状を訴え、ダルビッシュら一部の著名人から賛辞の言葉（メッセージ）があった。だが、その一方で「感染経路」に、批判の声も徐々に挙がってきている。

文春記事【阪神藤浪が参加した「タワマン」寿司パーティーのメンバー】によれば、藤浪を含む7選手が参加していた3月14日の会食（※1）。このときに、感染した疑いがあるそう。選手と濃厚接触があったとされる二十代女性三人が「陽性反応」とあれば、穏やかではない。

このような時世のなか、彼らが自らの意志でそうした「パーティー」に足を運んだ‥とは思いたくないが、当初の開幕も翌月に控え「迂闊」、そう受け取られてしまっても致し方ない要素は、たしかにある。‥‥幸い軽症な模様で、今後は文春等々に揚げ足を取られないよう、プライベートもいっそう用心して頂きたい。

◇稲葉ハム？

もういっちょ、週刊文春より。鷲田康氏のコラムが興味深かった（※2）。

現サムライジャパン監督でもある稲葉篤紀氏。彼の契約が今年の東京五輪まで‥‥を、このとき知ったのは単に私の勉強不足であったが、ここで困った問題が発生。

‥そう、周知のとおり五輪が来年延期になったからである。変わらずに指揮を執るのなら、狭間にある来春開催の【ワールド・ベースボール・クラシック】の監督はどうするのか？ WBCも「稲葉監督」のままでいいのか？そういった契約上の問題。

だが、筆者が当該記事で驚愕したのは、そんな事柄ではない。

なんと来年2021年シーズンより、北海道日本ハムファイターズが球団SCO（スポーツコミュニティオフィサー）の肩書も持つ稲葉氏を、本当は新監督に充てたかったというのだ。ちゃんと裏付けを取った鷲田氏の見解であって、私の憶測などではない。‥‥となると、五輪延期によって当然その話も白紙となる。

たしかに、現「栗山政権」がそう長くはないであろうことは、薄々予測できてはいたが、まさか来シーズンから、こんなにも早く球団が「エース」（鷲田氏）の投入を考えていたとは。浅はかな私は、てっきり新球場が開場する2023年頃に合わせて「稲葉ハム」が誕生するものだとばかり‥‥

栗山監督が来季もファイターズにいてくれたら、形としてはいちばん丸く納まる。栗山監督が今季かぎりで辞任し、稲葉氏も就任できないとなったら、また別の人物を監督に立てなければならない。‥どうするのだろうか。

この場合、今季ヘッドコーチとしてチームに復帰した小笠原道大の監督就任が既定路線‥‥というか、もっとも現実的な思考だと思っていたのだけれど、筆者の界隈ではなぜか「金子誠推し」、金子人気が、やたら高かった。

稲葉監督までの繋ぎ？に、稲葉ジャパンで参謀役（ヘッドコーチ）も担った金子誠‥‥。たしかにアリっちゃアリなのか。

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◇梨田さん

近鉄、日本ハム、楽天での監督経験を持つ梨田昌孝（66）氏がコロナによって重度の肺炎を患っているとのこと........

この期に及んで言うのもなんだが、私は梨田さんが大好きなのだ。ひいきチームの監督を務めていたというのももちろんあるけれど、在任期間中、あの方ほど穏やかなプロ野球の監督を、それまで見たことがなかった（筆者注：大沢→上田→大島の系譜）。サービス精神旺盛、ユーモアだって忘れない。

パ・リーグで育ち、パ・リーグで生き続けた男。球団消滅の悲劇に際した近鉄監督時代の『お前たちが付けている背番号は、すべて近鉄バファローズの永久欠番だ』の名台詞が忘れられない。十八番のダジャレも、また聴きたい。

梨田昌孝さんがコロナに打ち克ってくれることを、心から祈る――

《参考》

（※2）週刊文春 2020年 4/2 号 [雑誌] 「野球の言葉学」より

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