センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【熾烈!タイトル争いの行方「北海道日本ハム目線」】酔っ払い親父のやきう日誌 《2020年10月20日版》

プロ野球選手は「個人事業主」‥‥そんなふうによく言われるけれど、今シーズンの北海道日本ハムは、より顕著である。

 

 

打撃主要各部門で激しいタイトル争い。なのに、チームは下位にいる皮肉だ。内訳は、打率・出塁率の近藤健介、打点・本塁打中田翔盗塁王西川遥輝。チーム成績から大幅アップとまではいかないまでも、彼らの年俸が下がることはまずない。「個人事業主」にはこのメリットもある。

 

とまれ、この中から何人のタイトルホルダーが無事誕生するのか。ポストシーズンがほぼ失くなったファイターズファンにとっては、興味の尽きないところ。

もっとも可能性が高いのは、現在もリーグトップにいる「最高出塁率」の近藤。19日現在で.470の高水準(以下成績は全て19日時点)。これは歴代でも.472の小笠原道大(2003年)に次いで6位に位置する。一時メディアに書き立てられた、NPB記録(.487)の「落合越え」はさすがに難しいにしても、どこまでレジェンドたちに迫れるか注目だ。

 

続いて、打率。15日の埼玉西武戦で自身初となる5打数5安打(4二塁打!)。一気にトップの吉田正尚オリックスに肉薄した。3位につける柳田悠岐もすぐそこまで迫ってきており、いずれも「強敵」だ。

‥気になるのは、オリックスとの対戦があと7試合残されている点。これはカード別では最多だ。目下、吉田は対ファイターズ戦での打率.391と、完全に「カモ」にしている。一方の近藤は対オリックス戦で.309。シーズン打率を考えれば、それほど得意にしている相手とは言えない。悲願の首位打者獲得は「直接対決」でいかに吉田を封じられるか、ファイターズ投手陣の技量に係っている。

 

 

「直接対決」といえば、20日からの福岡ソフトバンク戦。こちらは西川遥輝と周東佑京の盗塁王を懸けて。

近ごろ、西川の目の色が明らかに変わってきており、塁に出れば十中八九盗塁をしかけている。ここまで順調に盗塁の数を積み上げてきたが、このさらに上をいくのが件の周東だ。9月からの量産ぶりが凄まじく、このわずか一カ月超の期間で、実に20以上もの盗塁をマークしている。

両者の争いとなれば出塁率の差で西川に分があると思われたが、負けじと周東も打率を上げてきており(.265)、ますます混沌としてきた。18日の東北楽天戦で3盗塁した周東。これで西川とは5個差。

‥残り試合を鑑みても、なかなか難しい状況にはなってきたが、唯一、ソフトバンクにはリーグ優勝がかかっている。試合展開によっては、そう易々と走るわけにもいかないだろう。その点、西川はノン・プレッシャー(笑)。敵は甲斐キャノンのみ?だ。

成功率の高さはほぼ互角。西川の逆転キングなるか。

 

 

今季は打撃面でもアピールできた

西川遥輝メッセージBOOK

(C)amazon

 

 

28本塁打はトップと3本差のリーグ2位。99打点は、現在第1位の中田翔。しかし、これも浅村栄斗が2点差で追っており、まったく予断は許さない状況。

 

どうやら一時の不振は脱した模様だけれど、今月は14試合に出てまだ1本塁打。一方の浅村は3本塁打12打点と、堅調に数字を積み上げてきている。安定感があるうえ「爆発力」も持ち合わす浅村の上を行くのは、容易ではない。 が、ここまで来たら中田だって久々に何らかのタイトルは手にしたいだろう。自らのためにも、今年こそ、英語を多用する誰かさんではないが「ストロングフィニッシュ」を飾ってみせたいところだ。 

 

 

にほんブログ村 ニュースブログへ