やはり、そう来たか.........
行き着くところは、伊藤大海投手(苫小牧駒大)。‥手前味噌だが、筆者の予想通りだった。
現状、ファイターズの投の弱点「パワー型投手の不足」「ストッパー不在」を補ってくれる可能性が、もっとも高いピッチャー。新人にストッパーを任せる機会は、長い歴史を見てもほとんど見られない。数少ない成功例として、豪速球で押しまくった与田剛(中日)、近年では山崎康晃(DeNA)のケースが、ファイターズの「伊藤大海指名」を後押してくれる。
‥もちろん、戦略上先発として育てるのもアリだ。ただ、それならもう「リリーバー」か「スターター」どちらで行くのかを予め明確にした方がいいだろう。かつて早稲田の絶対守護神だったO石達也の二の舞に、彼をしてはならない(苦笑)
北海道が生んだ「恋人」を獲得できるか、どうも栗山監督の不安は今も拭えないようだが、あらゆるところから情報を集めていると、伊藤投手を高確率で「一本釣り」できるかもしれない。
今年は早大の早川隆久投手、近代の佐藤輝明内野手。そして、進学志向から急きょプロ入りに舵を取った中京大中京・高橋宏斗投手。この3選手に人気が集中している模様。高橋投手については中日、東北楽天あたりがご執心‥‥という報道もある。今のところ、伊藤投手の指名を「公言」している球団もファイターズ以外になく、単独指名の線は極めて高い。
高橋君の動向がプロを慌てさせた
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本当にギリギリまで、球団は今年になって急成長した早川投手と迷ったと見る。筆者もギリギリまで、情報を集めていたけれど、彼のような左腕で「豪腕型」とされる触れ込みのピッチャーは、少なくともファイターズでは大成した例が見られない(※「2012年版」の吉川光夫のを除く)。ちなみに以下が、筆者が知るかぎりでの日本ハム球団「大卒左腕」の一覧である。
※()内は通算勝ち星。現役投手は22日時点。太字はドライチor逆指名
河野博文(44)駒大 酒井光次郎(23)近大 厚澤和幸(0)国士舘大 遠藤良平(0)東大 八木智哉(34)創価大 宮本賢(0)早大 宮西尚生(35)関西学院大 乾真大(1)東洋大 上原健太(7)明大 宮台康平(0)東大 福田俊(0)星槎道都大
唯一、宮西が息の長い主戦投手となったが、はなから中継ぎとして期待をかけられていた投手。早川投手とは、またタイプが異なる。
‥それならば、右。ともに系列の駒沢大から社会人野球を経てファイターズ入り‥‥のちにリーグを代表するクローザーにまで育て上げた武田久&増井浩俊、両鉄腕の好例もあって縁起も良い、伊藤投手の方が断然「推し」なのだ。
クジの「ハラハラ」も個人的に嫌いではなかったが、有能な選手を単独で獲れるならそれに越したことはない。それに、チームは2年連続Bクラスが濃厚。もうドラフトに「浪漫」なんか求めている場合ではないのだから(苦笑)。切実だ。
伊藤投手獲りへ、ファイターズの大願成就なるか――