さすがに欲張りすぎたか‥‥。一週間足らずで20年分の世にもを振り返るのは、さすがに無理があった(苦笑)。本編放送までに書ききろうと思ったが、とりあえず行けるところまで行ってみよう。間に合わないようならそこまでということで。
‥では前回の続き、2013年春特から。(※太字は該当回ナンバー評価)
◇2013年「春の特別編」
【呪web】演:佐々木希
【不死身の夫】演:檀れい
総合【C】
前回、好みの作風の話をしたが、世にもにおいては概ね「感動系」「恐怖系」「ネタ系」ストーカーや精神異常者が主の「リアルガチ系」などの括りで分けられると思う。幼いときから『奇妙=怖い』で育ってきた筆者とすれば【ズンドコベロンチョ】に代表されるネタ系の類は、あまり好まない質‥。それでも、小栗旬の【AIRドクター】だけは 別格だった。
死に場所を求めて旅に出たという主人公(小栗)。彼が機内で医者になりすましたことから始まる、乗客たちの「化かし合い」がナイス、だ。個人的にはツボだったのは、急病人隣席『私は奥さんではない』の貴婦人。
◇2013年「秋の特別編」
【0.03フレームの女】演:夏菜
【仮婚】演:石原さとみ
総合【C】
そうそう、もうひとつ。代表的なものとして「妄想系」という作風がある。これは主人公が夢や幻を見ているパターン。作り手側とすれば、いちばんオチに持っていきやすい(笑)。香取主演【水を預かる】も、このタイプに当てはまるのだけれど、少々強引すぎた感は否めない。
【仮婚】も好きな物語だったが、内容的に、こちらは男女で評価が割れそう‥。しかしながら、こう振り返ってみると、なかなかに美女揃いの回であった。
画像はイメージ。本作品とは関係がない
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◇2014年「春の特別編」
【空想少女】演:能年玲奈(現のん)
【ラスト・シネマ】演:榮倉奈々
総合【D】
全体的に見れば「不作」傾向も、【墓友】にかんしては、世にも史上屈指の名作といっていいだろう。墓友に扮した両女優の鬼気迫る演技と、地味に恐怖心を煽る音楽も◎ 「昭和のお母さん」を絵にかいたような渡辺えりには、どうしたって親近感(笑)。【空想少女】は「能年玲奈」名義で出た、今となっては貴重なテレビ作品である。
◇2014年「秋の特別編」
【サプライズ】演:多部未華子
【走る取的】演:仲村トオル
【冷える】演:若村麻由美
【ファナモ】演:戸田恵梨香
総合【E】
若村麻由美の【冷える】はリアルな恐怖さがあり、また前述の「妄想型」にも当てはまる。‥この手のタイプは大抵、最期に悲惨な現実を見せて終わる。※筆者注:類似作品【のどが渇く】【水を飲む男】【食べ過ぎた男】etc。
タイトルが似ているものとして、00年春の【冷やす女】。こちらも哀しいラストに変わりはないが、ストーリーに男女の恋愛が絡んでいる分、涙の種類が異なってくる。
◇2015年「人気漫画家共演編」
【面】演:鈴木梨央
【自縛者】演:前田敦子
【ゴムゴムの男】演:阿部寛
【蟲たちの家】演:長谷川京子
【自分を信じた男】演:稲垣吾郎
総合【E】
印象に残っていない回だ。微かに残っているのは前田敦子のラストシーンだけ(笑)。それと、ルフィも出演した【ゴムゴムの男】。‥いつかのちびまる子ちゃんといい「漫画」とのコラボレーションはいかにも厳しい。いくら奇妙とはいえ、何でもアリにしてしまったらオシマイだ。
◇2015年「傑作復活編」
【昨日公園】演:有村架純
【ハイ・ヌーン】演:和田アキ子
【思い出を売る男】演:木梨憲武
総合【E】
視聴者からの人気投票を元にしてつくられた、リメイク版。いちばんの「変化」は【昨日公園】と【ハイ・ヌーン】の主人公、演者が男性から女性になっている点。‥もっとも後者の和田アキ子は作中、オトコという設定だったが(笑)
レギュラー放送時代の名作にして感動系【思い出を売る男】は一応、芸人つながり?でとんねるずの木梨を起用(前任・小堺一機)。一個人的な意見としては「元祖」を超えるような作品はなかったと感じるのだが、各々作品を選んだファン方にはどう映ったのか、気になるところだ。
◇2015年「映画監督編」
【箱】演:竹内結子
【事故物件】演:中谷美紀
【嘘が生まれた日】演:満島真之助
画像はイメージ。本作とは関係がない
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総合【B】
ある日、他人の顔に「×」印が見えるようになった男が主人公の【バツ】。ハッピー・アンハッピーかは別として、らしい締め方ではあった。今年、映画も公開されてプチ・ブームとなっている【事故物件】は、わりと本格派なホラー。陰のある女性の役が中谷美紀に合っていた。
一部でパクリ疑惑も浮上していた竹内結子主演の【箱】は、ホラーとはまた違う怖さ。種類としてはミステリーなのだろうが、まるで救いのないラストに視聴者はトラウマ必至の情勢だった!?
《つづく、かも》