センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【選曲の勝利?大多&野島コンビの慧眼「エンタメ」ここまで言って委員会7】酔っ払い親父のエンタメ日誌 《2021年2月04日版》

この前、出演していた某バラエティ番組。女優・江口のりこが自宅のピアノでショパン【別れの曲】を奏でている‥‥そんな旨の話をしていた。

 

彼女のキャラ性も相まって、なんだかとてもシュールな映像が目に浮かぶ。なぜ同曲なのか?は触れられていないと思ったが、まさか「江口つながり」ではあるまい。‥そう、かつて江口洋介が出演した【101回目のプロポーズ】においても、バックでよくこの曲が流れていた。

 

そんなことを思い出し、DVDを見返していたら、えぐっつあんも鉄矢もみんな若い(笑)。当然だ、このドラマがリアルタイムで放送されていたのは、もう30年も前の出来事である。

観て痛切に感じたのは、結婚観のちがい。当時は今よりずっと結婚というものに、男女が真剣に向き合っていた。ある種、現代を象徴するかのごとく幾分ドライな【逃げ恥】とは異なり、もっと「血の通った」夫婦‥‥。

武田鉄矢演じる星野という中年の男性は心底結婚をしたがっていて、求愛された、そのれを受ける側の薫(浅野温子)も、えらく真剣に。‥もっとも、星野の執拗さは今でいうストーカー同然なのであり、通常なら拒絶されていてもおかしくないが、そこはドラマである。

 

 

当の武田氏はこの役がとても嫌だったらしい(苦笑)

101回目のプロポーズ [DVD]

(C)amazon

 

 

にしても、あれほどまでにひとりの人を情熱的に愛せる彼を羨ましくも思った。私は、いつからそうした感情を失くしてしまったのだろう‥。生来、諦めが早いのも多分にあるにせよ、電話がかかってくるだけで舞い上がってしまう、トキメク中年親父に、自分もなりたかった(笑)

 

そうそう、星野は薫に本当は振られる予定だったとか。ところがドラマ視聴率があまりに好調で、急きょ最終回の「本」を書き換えた‥といった逸話も残されている。この「101回」しかり、当時のトレンディドラマをけん引していた大多亮(プロデューサー)野島伸司(脚本家)コンビは主題歌の選曲もまた秀逸であった。

 

かの有名な『僕は死にましぇん』シーンに代表される、盛り上がりには欠かせなかったチャゲアスの【SAY YES】も意表を突かれたし、後の【愛という名のもとに】では、浜田省吾の楽曲を積極起用‥。

さらに象徴的なのは江口洋介が「101回」の純平そのままだった【ひとつ屋根の下】。ここではチューリップ【サボテンの花】、鈴木保奈美が主演を務めた【この世の果て】においては尾崎豊の【Oh My Little Girl】が選ばれるなど、ドラマ制作よりはるか以前に発表されていた曲に、ふたたび光を当てている。これらがまたドラマの内容とも絶妙にマッチしていて、都度、私たちはCDを買いに走らされたものだ。

 

‥どれも印象深いが、いち個人的には浜省の【悲しみは雪のように】と、やはり【SAY YES】が双璧か。当該ドラマをキッカケにし、唄い手そのものも知れたのだから有難かった。

同じ野島脚本で、大多Pではなかったが「マッチング」の観点でいうならば1993年放送の【高校教師】、森田童子が奏でる【ぼくたちの失敗】も忘れがたい。

 

 

にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ