今季の北海道日本ハムは本当に大丈夫なのか――
ピッチャーがいない。とにかく、上沢以外の先発投手の名がコレといって挙がってこないのだから、プロ野球版の「非常事態宣言」だ。
絶望というほど、もはや悲観もしていないが(栗さんの続投が決定した時点で2021年はもう勝つ気はないなと 笑)、ただこうは言っていても例年なら、まだ余裕があった。
『下馬評が低い年の方が成績は良い』とか『評論家に見る目がないだけなんだ』『開幕したら必ずハムは浮上してくる』だなんて、筆者も一応ファンである以上、幾ばくかの希望、そして反逆精神も持ちあわせていたのだけれど、今年にかぎってはそれがない。だってローテーションすら組めないのが現状であるのだから。‥これで、どうやってワンシーズンを乗り切れと(苦笑)
外国人は未だやって来ず、金子弌大のアクシデントも追い打ちをかけた(大事をとっただけというが)。頼みは新加入の池田隆英と伊藤大海‥‥。いかに北海道日本ハムの先発台所事情が苦しいか、他球団ファンの皆さま方にも多少、ご理解頂けたのではないか。
両投手、ともにリリーフタイプと見ていたが、そうも言っていられない。緊急事態のハムに来たからには頭から行ってもらう。裏返せば彼らにとっては(年俸も大幅に上がる)大チャンスであり、何とかこの機会を活かしてもらいたい。
先週末の広島東洋とのオープン戦では、共に先発を務めて無失点の好投を披露。「開幕ローテ」に一歩も二歩も前進した。
実際に投球を観た伊藤大海‥。7回92球を投じたスタミナ面は、問題なさそうだ。「最速156キロ」この入団時の触れ込みから、彼には必然「剛球」なイメージを持ち合わせていたのだけれど、当日は変化球を巧みに操っていた。とりわけフォークボールが精度が良かったように思う。
球速は平均して140キロ台半ばといった辺りだが、これも、ある程度長いイニングを投げるための「先発仕様」を意識してのものか。‥ならば伊藤と組む捕手の人選も、今後、重要となりそうだ(広島戦は宇佐見が担当、ゼロ封をアシスト)。
アマチュア時代は守護神!
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先述のとおり、だいぶ苦闘が予想される今シーズン‥。
さらにコロナ禍や、どうなるか分からないオリンピックの絡みもあって、今年も難しい一年となりそう。先行きはまったく不透明だ。筆者もテンションが持続できれば、相も変わらず北海道日本ハムを追っていきたいとは思っている。
全国のプロ野球ファンの皆々さま、今シーズンもどうぞお手柔らかにお願いします。