これほど分かりやすい書き手もいないだろう......
北海道日本ハムの勝率上昇とともに、投稿頻度が増す(笑)。‥いちいち感情に左右されているようでは、本当はプロ失格である。ま、別にプロではないけれど。
ところで、突然だが、生前うちの爺さんの口癖が『大したもんだ』だった。何かにつけ、たとえばプロ野球中継(ハム戦メイン)を観ながら、それをしょっちゅう口にしていた。
あまり年寄りの真似はしたくないが、でも、けっこう便利な誉め言葉。どんなシーン、個人に当てはめて使うこともできる。私がここ最近で『大したもんだ』を言いたくなったのは、5戦目で待望のプロ初勝利をあげた伊藤大海‥‥と言いたいところだが、実、トップを打つ機会も多い、郡拓也なのである。
まだやり始めてまもない、三塁守備。実に無難にこなしてくれている。正直ここまで守れるとは思わなかった。‥ぶっちゃけ、彼が入るまで守っていた野村佑希よりも上手い(笑)
打撃面でも、思い切りの良いスイングで、打席数は少ないながらも3割近い打率をマーク。28日の福岡ソフトバンク戦では難敵・和田毅からタイムリーを放って、勝負強さも見せた。‥これで野村が帰ってきたら、首脳陣はどちらを使うのだろう。いずれにせよ、首脳陣からすれば嬉しい悲鳴だ。
ダマシイ!貴さんも郡を絶賛応援中
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◇「谷川昌希」移籍後初登板
谷川投手の前に、池田隆英。29日の福岡ソフトバンク戦で先発登板。強力打線相手に7回2失点の好投も、打線の援護なく3敗目を喫した。
野手が郡なら、投手は池田が『大したものだ』。シーズン開幕からここまで、ローテーションをきっちり守って、登板した全5試合で5回以上を投げている。つまり、先発投手としての最低限の役割は、毎登板果たしているということ。こういった投手がチームにいるのは有難い。
トレード相手の横尾俊建(現東北楽天)も捨てがたいキャラだったが、歴とした先発投手を手にできたのは、弱投な北海道日本ハムにとってあまりにも大きく‥‥。GMの「ファインプレー」であったのは、今回くらいは、素直に認めてあげよう(苦笑)
ただ、トレードが近年、戦力の一大供給源となっている節は、確かにある。ドラフトでも、助っ人補強でもなくというのは、いささか寂しいけれど、わかりやすいところで大田泰示や杉浦稔大などは、今やチームになくてはならない存在‥。谷内亮太、宇佐見真吾、公文克彦、秋吉亮といったあたりも、一定の成績は残している。その中でも、移籍してくるまでの知名度の部分からいって、池田隆英は令和最大の「ヒット作」だ。
さて、筆者も時期的に意表つかれた、阪神球団から金銭トレードにて移籍の谷川昌希。北海道日本ハムでは中継ぎ投手として期待をかけられている模様。阪神でも、主にリリーバーだった。
29日の同戦で初登板。池田の後を継ぐ形で8回の1イニングを無失点に抑えた――
右の中継ぎ投手といえば、玉井大翔も本調子からは程遠く、井口和朋も、投げてみないと分からない‥。そこに新守護神・杉浦稔大の登録抹消が重なる非常事態‥。
移籍早々でこんなことを言うのもナンだが、もう谷川にやってもらうしかない。球威もまずまず。この日のように、低めに変化球を集めていれば十分戦力になれる。
‥参考までに「元阪神」の括りでいうなら、平成以降、北海道日本ハムとは相性もよく、新庄剛志(MLB経由)、坪井智哉、伊達昌司と、比較的「成功例」は多い。
【第二の池田】を目指し、谷川にぜひ苦しい投手陣の救世主となっていただきたい。