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【辛口】 斜め横からみた 「世にも奇妙な物語 2021夏の特別編」 ※ネタバレご注意

オンエアと録画、それでも飽き足らず、気になった作品をもう一度の、計2.5周‥‥。

隈なく今回の「夏の特別編」をチェックしたが、わりと良かったんじゃないの。特A級のズバぬけた作品こそ観られなかったものの「中の上」クラスが複数話あって、満足のいくレベル。全話、それなりに見応えあり、総合点でいうならば、近年ではかなり高い方の部類にあげられるだろう。

 

「死」が全体のテーマだったという作品群。だが、死んだ人が登場してくるようなホラーテイストの怖い話はなく、どちらかといえば、生死の狭間を彷徨う人間たちを取り上げたイメージ。‥なるほど、この分野は世にも奇妙が得意とするところだ。お化け話は「本怖」の方に任せておけばいい(笑)

 

 

まさに死の直前を描いた【あと15秒で死ぬ】。ネット上では、主演の吉瀬美智子の演技がどうのといった意見も見られたがw、序盤はほぼ梶裕貴との「二人芝居」で、舞台のごとくな掛け合いを披露。

その梶演ずる死神。昨夏放送の【3つの願い】にも同様なのがいたけれど、こういうキャラは番組の便宜上、たいへん都合がいい(笑)。中盤以降は登場人物も増え、けっこう目まぐるしい展開となったが、少し強引すぎた印象も。吉瀬は結局『イイ人だった』そう受け取っていいのか? クスリのくだりはともかく、いったい劇中の彼女はあの娘さんに対し、何を、どうしたかったのか今ひとつ理解に苦しんだ。最後のシーンも、いささか微妙だった(苦笑)

 

 

加藤シゲアキ【三途の川アウトレットパーク】の初見、お見事な着想!‥そんなふうに感心していたら、あとで原作があったのを知る。番組「オリジナル」ではなく残念。でも、言われてみればたしかに、冒頭からの演出といい小説とかで使われる技法に見えなくもない。

恋愛パートを、ここにぶっこんで来た。本作品のような「正統派」は、だいぶ久々ではなかったか。もし、そのまま来世で結ばれる、ハッピーエンディングであったなら、何のひねりもない、いわば「王道」な世にも奇妙な物語で終わってしまうところだった。

その点は評価してあげたいが、ラストシーンで見せる女の子の優しさ、いる? いくら前世からの因縁があったとはいえ‥‥。正直あまり共感はできなかったけれど、アレの前世が加藤シゲアキだから、丸く綺麗に収まった感は否めない。

 

 

上白石萌歌【デジャブ】。夏の特別編の中では当話がいちばん「らしかった」というか。エンドレスな奇妙‥信頼していた人物の裏切り‥そしてハッピーと見せかけての、モヤっとエンディング(笑)。過去作品のいいとこどり?奇妙詰め合わせ。

過去作品といえば、頭に妙な装置をつけられ、注射を幾度も打たれている上白石萌歌のサマは、さながら懲役30日。女版・三上博史といったところ。自身を襲った人物を知るため、本人の意志とは別に、同じ日を繰り返させられる‥。これはこれで辛そうだ。

 

 

鬼気迫る演技だった、上白石妹

上白石萌歌1st写真集『まばたき』

(C)amazon

 

犯人がかぶっていた覆面を、まさに萌歌がはぎ取ろうとするところで、コマーシャル。ここでO坂なおみ選手がアップで登場。『犯人はおまえか!』案の定、SNSで散々ネタにされていた(苦笑)。もちろん単なる偶然の産物だが、つむじ曲がりの私は、いつかの会見拒否への意趣返しと勘ぐってみたり‥?

 

 

初主演を飾った、又吉直樹【成る】も、らしい作品ではあった。彼が見ていたのは夢だったのか、はたまた現実だったのか‥‥ハッキリさせなかったり、ハートフルと見せかけて、最後、真っ逆さまに落としてきたのは多少、主人公が芸人の又吉であるのを意識してか。

時間にして10分強の「ショート」で送られる最終話。昨年放送の同枠(夏【配信者】秋【アップデート家族】)と比べたらストーリー性もあって愉しかった。又吉「先生」には今度、奇妙な物語を描いて頂きたい。

 

 

はやくも秋の特別編の情報があがっていた。もう撮り終わっているのだろうか。人気ゲームソフト【ドラゴンクエスト】とコラボしているような作品も見られ、こちらも楽しみだ。

 

 《2020.秋の特別編》

risingham.hatenadiary.com

 

 

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