センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【「伊藤大海」逆転新人王への道&(秘)デッドヒート物語「プロ野球」ここまで言って委員会89】メランコリー親父のやきう日誌 《2021年8月05日版》

侍ジャパン「宿敵」韓国撃破で決勝進出........

 

 

水を差すようで申し訳ないが、ここまで全勝も、けっきょく最後の試合で負けてしまったら、銀メダル。‥これがオリンピックの難しいところというか、解せない部分ではある。まぁ今大会は出場国も少なかったし、(ルールが解りにくいと不評な)ノックアウトステージとやらでやむなしか。いずれにせよ、関係者はどんな形式であれ、金メダルさえ獲れればそれでいいのだ。

 

決勝の相手は韓国、アメリカのいずれか。過去の戦績からしてどちらも分が悪い相手に変わりはないが、選手も、韓国とはやりたくないだろうと推測。‥日韓戦の圧力は、昨今お国の事情もあってハンパないw

そのうえ、日本戦となるといつも以上のチカラを発揮するのが韓国という国柄。要所で、痛い目に遭わされた印象の方が根づよい。『五輪の借りは五輪で返す』この稲葉監督の言葉からすれば、忌まわしき「北京での借り」を返すのに、もっとも相応しい相手と言えるが、はたしてどうなるか。

 

 

同試合に勝ってホッとしたのは、また別の側面から。敗戦でもしようものなら、ややもすると(失点に繋がった)近藤健介の守備がやり玉にあげられていた。かつての、G.G.佐藤ほどの拙守でもなかったが、大抜擢された初スタメンで叩かれまくるような事態が起きたら、今後の、彼のメンタルが心配だ。五輪ごときで近藤の野球人生が惑わされたら、長く付き合う日ハムファンは堪らない(苦笑)

その日ハムからはわずか二名しか侍に選出されていないのにも拘らず、ずいぶん賑やかだった。近藤の走塁面に加え、三番手投手として登板した伊藤大海の投球についても、韓国側から「物言い」がつき........

 

www.sponichi.co.jp

 

ロジンバッグの使い過ぎ云々。あまり聴いたことない種のクレームだ。ロジンバッグを手にするたび、相手打者が凝視してくる「圧」にも屈せず。これで逆に男を上げたか伊藤大海。直後に打線が勝ち越し点を奪って勝利投手にまでなった。

 

短いイニングというのも手伝って、一球入魂。ペナントレース時より、ストレートはさらに速く感じた。今の調子なら、おそらく決勝戦でも、その雄姿を拝めることだろう。リーグ戦再開後はダルビッシュ、大谷に次ぐ、観るのが楽しみな投手が久々に北海道日本ハムに現れた感。

 

 

◇「新人王」デッドヒート物語

 

今季パ・リーグの新人王最有力候補と目されていた早川隆久(東北楽天)は、ここにきて息切れ気味。ただ前半戦、快調に飛ばした宮城大弥(オリックス)のインパクトが凄まじく、これからよほど連勝記録でも続けないかぎり、くだり伊藤大海の新人王受賞は、正直言って難しい。唯一、宮城がプロ二年目であるのを考慮しても彼は高卒であるし、そこまで「マイナス点」にはならないだろう。

 

ファイターズからの新人王。なかなか輩出できない時期も続いたが、チーム成績が上昇するにつれ、平成の30年間で6名の選手が受賞した。このうち金子誠正田樹、高梨裕稔がプロ三年目、榊原諒が同二年目での受賞。八木智哉と有原航平は、入団前「即戦力」の触れ込みどおり、一年目から周囲の期待に応える活躍を見せた。

 

上記でもっとも競ったのは、高梨の2016年だ。茂木栄五郎(東北楽天)の116票に対し、高梨131票‥。二桁勝利をあげたとはいえ、規定投球回数には達していない。やはり、チームの優勝がモノを言わせた格好だ楽天は5位)

 

1996年の金子受賞の前が昭和58年、1983年の二村忠美。ちなみに彼は規定打席に未到達。新人王は、運と巡り合わせにも左右される。

金子から二村までの「空白」の期間に、惜しくもハムの選手が受賞を逃したケースは幾つかあり、有名なのは近鉄阿波野秀幸西崎幸広。ともに15勝をあげたが、勝者は阿波野。一説には『阿波野の方が記者ウケが良かった(西崎は生意気で)』なんて話も。‥どちらか迷ったら、決め手となるのは案外、そんなものなのかもしれない。

 

一方、選考基準をより難しくさせるのは投手と野手が競った場合。これが顕著となったのは1992年、片岡篤史vs高村祐近鉄)のケース。前者が125試合の出場で最終打率.290、本塁打10本、打点が53。高村は28試合に登板、13勝9敗、防御率が3.15だった。甲乙つけがたい成績を残した両者だけれど、結果は96票対28票の大差で、高村に軍配があがった。

 

 

西武がリーグ三連覇を決めた日、最後の打者になったのは......

BBM1992ベースボールカード■レギュラーカード■449片岡篤史/日本ハム

(C)amazon

 

 

あの当時「打率3割」以上なら、片岡の線が濃厚だったと各所で言われていたのを憶えている。‥‥気になって調べてみたら、両者最後の直接対決。9月27日の「近鉄vs日本ハム」の時点で、片岡の打率は.299だった。

高村はこの試合で完投勝利を収めて11勝目‥。ということは、ここからさらに2勝を上積みしたことになる。片岡は打率3割に乗せるどころか、.290にまで落としてしまった。シーズン最終盤、ここでの差が思わぬ票差を生んでしまった可能性も否定はできまい。

 

だから、今季の伊藤もまだ諦める必要はない。決めるのは記者、ヒトなのだ。五輪で世に知らしめた好印象を武器に、最後まで貪欲にいきたい。

 

 

にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ