週末の千葉ロッテ戦は2戦連続のゼロ封敗け。3戦通じても初戦であげた、わずか1得点のみだった.......
いろいろと思うところはあったが、まずは選手層の薄さを痛感した次第。0-1で敗戦した20日は、それまで3三振の佐藤龍世に、9回のチャンスで送る代打がいない。こういった具合なら現在は「下」にいる大田泰示、渡邉諒‥あるいは万波中正、清宮幸太郎といった、ある程度ホームランの期待が持てる選手にワンチャン賭けてみたくなってくる(清宮のくだり毎度クドいようだが)。
例によって、得点できそうなシーンは何度かあった。なかでも3回は一死1、3塁、8回は一死2、3塁という格好の得点機を迎えたのにもかかわらず、ダメ。打者は、いずれも西川遥輝だった。
鋭い当たりではあったが、野手の好守に阻まれた形。『ツイてない』と言われればそれまでだけれども、結果的に見れば、ただの「凡退」である(一直と遊直)。どんな不細工な格好でも、得点が生まれればそれで良かったケース。8回などロッテ内野陣も後ろに下がっていて「同点覚悟」だった。
‥少し厳しい言い方のようだが、4番打者でもない彼に対しては状況に応じた打撃をしてほしかった。特に1点を取るのにチームがこんなにも苦労している、状況下におかれては。
むろん、これは他の選手にもいえることで、得点機で犠牲フライひとつ打てない打線ではいかにも苦しい。同様な場面で、不振だった藤原恭大がライトに打ち上げた犠牲フライが決勝点となった皮肉。今の、両チームの状態を如実に表していた。
あのドラフトでは藤原と、小園海斗の広島が「勝ち組」か
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しかしながら、千葉ロッテ相手には18戦で3勝11敗4分け‥。完全にカモられている。カモをつくるのは優勝を狙うチームには必須だが、やられた方は堪らない。残りあと7戦、少しでも盛り返したい。
こういったケースは、一度流れが変わればたちまち形勢が逆転してしまう。一例を挙げるならば、1987年の広島東洋。当時の大洋(現横浜DeNA)相手に、途中まで11勝1敗。だが、そこから大洋が9連勝をして最終的には13勝13敗のイーブンに持ち込んだ。ハムも意地を見せたい。
21世紀以降、同一チーム相手に貯金を二桁以上も与えてしまったのが、日本ハムでは4例ある。
2001年 vs福岡ダイエー7勝20敗1分け
2001年 vs西武8勝20敗
2005年 vs福岡ソフトバンク5勝15敗
2020年 vs福岡ソフトバンク5勝17敗2分け
これだけ負け越せば当然のごとくチームは低迷し、2001年は最下位‥他の2シーズンも5位に終わっている。同じ負け越すにしても僅差であるなら勝機はあり、3球団に負け越しながらリーグ優勝を果たせた2012年の事例も。
いかに「苦手チーム」をつくらないかが、来季以降、優勝争いに加わっていくための絶対条件となる。