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【北海道日本ハム「高卒投手」のリアルな現状‥「プロ野球」ここまで言って委員会112】メランコリー親父のやきう日誌 《2021年9月22日版》

佐藤輝明の不振もあって、セ・リーグ新人王争いが混沌としてきているらしい.......

 

 

そこに意外な名があった。東京ヤクルトの奥川恭伸。‥普段、あまりセの試合を観ることがないのだけれども、奥川を推す声が多いのには驚いた。

なるほど21日現在で7勝3敗、防御率3.36‥か。奪三振率も高い。どうやら順調に育ってきているようだ。高卒でも、能力のある者は、やはり2年目までに出てくる説。

 

同学年の千葉ロッテ、佐々木朗希は同2勝2敗。奥川ほどのインパクトはないが、44回1/3を投げて防御率3.05 は、一軍でも通用している証。昨年、実戦で投げさせない「過保護」な扱いに、どちらかといえば否定的な意見の方が多かった。しかし、こうしてケガなく投げているところを見ると、ロッテの育成法もあながち見当違いではなかった。長身豪腕型で非常にタイプの似るダルビッシュ大谷翔平とも関わってきた吉井理人投手コーチ様様である。

 

 

GET DREAM 佐々木朗希×奥川恭伸

(C)amazon

 

振り返ってみれば、両投手も二十歳前後のプロ2年目に二桁勝利をマーク。以後ローテーションの柱となった。その他、菅野智之田中将大らに代わって「球界のエース」となりつつあるオリックス・山本由伸も、同様に2年目から54試合に登板。36ホールドポイントあげる活躍を見せた。

‥この山本。プロ入り前に彼の母校、都城高の大先輩でもある田中幸雄氏が獲得を推していたという嶋田信敏YouTubeチャンネルより)。逃した魚は大きかったが、一方の、北海道日本ハムに在籍する「高卒投手」たちの現状がどうなっているのかというと、驚きなデータが浮かび上がる。

 

まず、佐々木らと同じ「高卒2年目」にあたる投手は、ハムに該当者はなかった。そこで過去5年まで遡っていくと.....

 

2018年D1位 吉田輝星(金足農)

一軍:1試合 0勝1敗 防御率9.00

二軍:17試合 6勝6敗 防御率3.56

2018年D5位 柿木蓮大阪桐蔭

一軍試合出場なし

二軍:27試合 1勝2敗 防御率6.84

 

2017年D3位 田中瑛斗(柳ヶ浦)

一軍試合出場なし

二軍:17試合 0勝4敗 防御率8.31

2017年D5位 北浦竜次(白鷗大足利)

一軍:3試合 0勝0敗 防御率3.38

二軍:7試合 0勝0敗 防御率2.25

 

2016年D1位 堀瑞輝(広島新庄

一軍:50試合 2勝1敗 防御率2.06

二軍:1試合 0勝0敗 防御率13.50(※1)

2016年D5位 高山優希(大阪桐蔭

一軍試合出場なし

二軍:33試合 2勝0敗 防御率3.60

今季成績は全て21日時点。(※1)一軍開幕前の調整登板

 

ご覧のように唯一、一軍戦力となっているのはドライチ入団の堀瑞輝くらい。あとは2年目に出てくるどころか3年、4年経ってもなかなか上昇の気配が見えない。『育成のファイターズ』とやらは一体どこへやらである。

 

今年のドラフト会議は高校生に人気が集まる模様。再来年に新スタジアムの開場を控え、未来のスター選手を欲する北海道日本ハムも、おそらく一巡目は高校生に行くのではないか。

せいぜい将来有望な球児から「嫌われる」ような球団とならないよう‥。

 

 

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