一軍が不甲斐ないせいか、「過去の栄光」に浸る機会が増えている.......
最近振り返っていたのは、2016年の日本シリーズ。北海道移転後、5度出場したシリーズのなかでも、アレはハム史上最高傑作だった。
西川遥輝のサヨナラ満塁弾あり、二死ランナーなしからの一挙6得点あり、ピッチャー、バースのタイムリーありwと、ドラマチックな展開の多さに印象に残っているファンも多いのではないか。
他におもしろかったのは、第一戦の中軸。3、4、5番を務めた打者を何も見ずに言えた人は相当なツウである。
答えは、3番・岡大海、4番・中田翔、5番・陽岱鋼の、いささか時代を感じさせる並び。現在、岡がトレード先の千葉ロッテでバイプレーヤーとして活躍する一方、中田と陽は共に巨人で、一軍を行ったり来たりしている。前途多難だ。
それにしても岡は、なぜか「あの年だけ」異常に打った。‥こうして記録にも残っているのだから、別に我々が幻を見ていたわけでもなかろう(笑)。ハムに芸人のような「一発屋」と言われる投手は多いが、野手版はけっこう希少。あの時以来となるシリーズ出場が、岡は手の届くところにまで来ている。
◇守護神チェンジ?
一軍昇格後、好投を続けていた6年目の左腕、上原健太に抑え転向プランが持ち上がっているという.......
えー今の、このタイミングで、なぜ? と。
途中、道に迷いながらも現守護神の杉浦稔大が、だいぶサマになってきたところ。やられる時は盛大にやられてしまう‥そんなイメージもあるが、トータルでみれば44試合に登板、1勝2敗22S、防御率2.89(27日現在)なら及第点だ。43回2/3を投げて54奪三振も、抑えとしては魅力的に映る。
登板数やチーム状態の差もあるとはいえ、考えてみたらパ・リーグのセーブランキングのトップを行く、千葉ロッテの益田直也だってここまで4敗をしているあたり、抑え稼業の難しさを物語っている(ハム戦にかんしては9試合に投げて防御率0.00!)。
本人の希望によるものなのかは定かでないが、ようやくファンも違和感なく見守れるようになってきた守護神・杉浦を、こんな中途半端のまま交代させてしまっていいのだろうか。
参考までに、杉浦も一軍再昇格後は計7試合、7イニングを投げて防御率はゼロ。5セーブをあげる「無双」ぶりだ。場数を踏んで来シーズンこそ真価を発揮すると見られていただけに、上原の急な抜擢には正直、戸惑いの方が大きい。