筆者もその中継を観ていたのだが、画面に向かって思わず 『アンタがそれを言っちゃあおしめぇよ』と.......
岩本勉がやたら「どすこいポーズ」にこだわっていた。やり続けて欲しい‥観客も観たがっている‥云々。たしかにそういったファンもおられるだろう。だが、私は思うにこの「パフォーマンス」の類って、成績が伴ってこそではないのか。当時の新庄剛志だって、きちんと成績がついてきていたからファンも盛大に後押ししてくれた。
悪い方の引き合いに出して申し訳ないが、こちらの岩本勉‥。現役時代、不甲斐ない投球が続いていたなかで、結局あの「まいど！」パフォーマンスを貫いた結果『何が毎度だ！』と、当時の監督を激怒させる一幕も、過去にあった。
だから今季不振にあえぐ山川が「封印」した気持ちはよく理解できたし、そこを突いて「もの申す」岩本氏の思惟には正直、違和感しかなかった。‥ただ上のリンク先記事によれば少々理由は異なって「遠慮」ではなく、声出し応援ができないファンを慮ってとのこと。かえって殊勝ではないか。
唯一、山川の「生かし方」を真剣に考えている北海道日本ハム寄りの人間（岩本）がいたことが両チームの編成などに伝わって、この前あげた記事ではないけれども、有事の際には優先的にこちらへ話を持ってきて頂ければ非常にありがたく？
プロ入り前は、あまり好かん男だった――
これには「確かな」理由がある。駒大苫小牧の田中将大が、どうしても欲しかった。
道民を大熱狂させた田中が日ハムにくれば、ますます北海道は盛り上がり、二つ上のダルビッシュとの「共闘」も、おそらく多くのプロ野球ファンにとって関心の的‥。
斎藤が高校から即プロ入りを希望すれば、田中への入札球団は確実に減る。すでに指名を明言していた日ハムの「田中獲り」の可能性がますます高まった。しかし結果は‥‥。
東北楽天と横浜（現横浜DeNA）は、斎藤に興味を示していたと記憶。斎藤が進学を希望したことでその両球団も加えて、田中は結局4球団の抽選。楽天に奪われた。「田中一筋」だった日ハムにとっては、ハンカチに振り回される形となった、当時の高校生ドラフト‥。
楽天に入って一年目から好投を繰り返す田中の活躍を見るにつけ、私の怒りの矛先は早大に進んだ斎藤にどうしようもなく向けられたのだが、4年後、そのハンカチが北海道‥日ハムにやってくることになろうとは、夢にも思わなかった。
