【M-1グランプリ2021】決勝進出をはたした9組が出揃う.......
そのメンツを見たところ、9組中5組が吉本勢。だが、筆者の推しはナンとっても【錦鯉】(ソニーミュージックアーティスツ)である。長谷川雅紀が好きなのだ。50歳なのに若手のようなノリ。芸風。‥正直、そこまではおもしろいと思わないのだけれど(笑)、いつも必死で、何か応援したくなる男だ。今大会においても、ほぼ間違いなく最年長だろう。「中年の星」健闘を祈りたい。
「見た目」で得してる?白スーツ&スキンヘッド
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50歳になって上下「白」のスーツを違和感なく着こなせるのは長谷川と、ビックボス新庄くらいだろうw 実は同学年だったこのふたり。札幌出身という長谷川には、M-1優勝で錦を飾ってもらいたいところだが、来年、仕事の不安が尽きないのは、むしろビックボスの方か‥。
先日、ゴールデングラブ賞の受賞者が発表。パ・リーグでは唯一、北海道日本ハムからの受賞者はなし。それと同時に、28年連続で受賞者を出していたリーグ最長記録が途絶えたことが大きく報道される。
もともと守りに定評のあった中田翔、大田泰示の「出場試合数減」が最大の要因‥とはいえ、今春、阪神のキャンプ取材へ訪れた際には打撃よりも守備の方を念入りに観ていたディフェンス重視なビックボスの目には、この、チーム29年ぶりの「非常事態」がどう映ったのか。現状、内野も外野もガタガタな北海道日本ハムにあって課題は山積みだ。
◇本当にダメ監督だったのか
少し気になって、くだん「29年前」の1992年まで遡ってみた。
すると外野の一角を除き、9ポジション中、なんと8ポジションが西武ライオンズの選手。‥これでは日本ハムの選手が受賞できないのも無理はない(苦笑)
この1992年というのは、僅か1年「超短命政権」に終わった土橋正幸氏が監督の座に就いていた。『悪く言う人はいない』というフレーズはよく耳にするが、逆に悪口しか聴かないのが、土橋氏界隈である。
つい最近も、某動画サイトで当時選手として在籍していたN崎幸広が、起用法などについて不満を述べていた。‥が、筆者はこれはあまり良くないと思う。死人に口なしではないけれども、亡くなった故人に対し一方的に言うのは。土橋氏にだって「言い分」はあったかもしれないのに、もうそれができないのだから気の毒だ。
現役時代
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「土橋監督」を庇いたいのは、身内が旧フライヤーズ時代からのファンで熱烈に支持していたこと。それに、基本、悪口しか言われない土橋政権下で花開いた選手も、実はけっこういたという事実だ。
中島輝士と鈴木慶裕はプロ生活で唯一の規定打席到達&オールスター出場を果たしている。他にも五十嵐信一(試合数 安打数 打点)と森範行が、自己ベストの成績を同年に。
ルーキーだった片岡篤史も初めて3割に達した1996年までで一番高い打率をマークしているし、それと、地味なところで広瀬哲朗もそう。翌年監督に就任した大沢啓二氏が広瀬を見出したかのように、一般的には言われているが、プロ入り以来最多の出場試合数(96試合)と安打数(38安打 打率.260)を、土橋時代に記録していた。
このように、投手出身の監督でありながら野手ばかりのところが、なんとなく「不協和音」を匂わせる(投手で自己ベストの成績をあげたのは移籍してきた金石昭人以外見当たらない)。
だから、本当は野手のOBの方々に声をあげて頂きたいのだ。一人でも二人でもいいから『土橋監督は良い監督さんだった』と。
でないと、選手としても一時代を築いた故人が浮かばれない。