臨時コーチに赤星憲広氏降臨.......
これはイイ試みだよね。通算381盗塁、匠の技を盗むという観点で。一時期、真実味を帯びてROLANDや浜田雅功の名が挙がっていた際にはどうなることかと思ったが(笑)。彼らがキャンプ地を訪問すれば選手も歓びそうだけれど「臨時コーチ」の括りに入れてしまうのは、少し違うと思う(アスリートの武井壮はギリOK?)。
走塁のスペシャリストの指導とあってか、中継カメラも意識的に2年目の五十幡亮汰を追っていた。‥今年は大事なシーズン。昨年に引き続いて故障を負っているようでは「脚は速いが、ケガに弱いのがね‥」の、不名誉なレッテルを周囲に貼られてしまう。だから、まずケガなく1年を乗り切ること。そうすれば自然と結果もついてくるはずだ。
韋駄天選手といえばこちらも2年目、埼玉西武の若林楽人。凄まじい勢いで盗塁数ランキングを快走していたが、故障で長期離脱‥。スタメンに名を連ね、新人王の有力候補として挙げられていた選手なだけに、五十幡以上にもったいなかった。
そのサマが、千葉ロッテの荻野貴司とダブって見えた人もいただろう。入団して数年はケガがちでフル出場とはいかず、36歳となった昨シーズン、ついに盗塁王のタイトルを獲得した。
「故障禍」を乗り越えた荻野は良い方。けれども、度重なったケガがなければ通算244盗塁、この倍の数は行っていたのかと思うと惜しい気もしてしまう(2021年シーズン終了時)。盗塁王になる資質十分な2年目のこの両選手が、ハイレベルでタイトルを争うようなら、今年のパ・リーグはがぜんおもしろい。
打撃力も歳を重ねるごとに向上していった荻野
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◇補強への不満
投手のブライアン・ロドリゲスがチームに合流したとの情報は得たが、他の外国人はどうなっているのか。日本での経験が長いロドリゲスより、むしろ‥‥。
やはり合流が遅れた昨季加入の新外国人選手も、日本球界に適応するまで、だいぶ長い時間を要した。これも、開幕からチームが低迷したのとまったく無縁ではないだろう。
特殊な事情があって致し方ない部分もあるとはいえ、そうした経緯も考慮して、できれば未知な外国人よりも、2022年シーズンは「国内選手」の補強に頼ってほしかったというのがホンネなところ。せっかく高いカネ払っても、けっきょく選手が来られなかったり、それによって十分なパフォーマンスを発揮できなければ意味をなさない。昨年と同じだ。
なにか間違いが起こって、鈴木誠也あたりがハムにやってこないか‥‥ワシはまだ密かに望んでいる。
◇杉谷の処遇
昨オフ、テレビ番組の出演を「自粛」した杉谷拳士。
少し想像していたのは、今オフ以降はどうするんだろうなァと。昨シーズンよりイイ成績をおさめて仮に「解禁」になったとしよう。しかし、それでまた来季の成績が落ち込んだら『オフのテレビ出演にかまけていたからだ。もっと練習せい』と相成る。今季の成績が昨シーズンと変わらずかさらに下回るようなら、当然、テレビどころではないはずだ。‥よって、けっきょくどっちつかずの杉谷拳士(笑)
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そんな彼に救いの手を差し伸べるべく、新たな一手を。
各部門で前年の成績を上回ったら、それに応じて出演番組数を増やしていくというはどうだろう。打撃、一部門につき一番組。計四部門(安打・本塁打・打点・盗塁)で最高四番組まで。
四部門全てだとなかなかハードルが高い。そのかわり、勝ち取った「権利」に応じ、自分が出たい番組を選べる。スポーツ王でも珍プレー集でも、何でも自由だ。それなら彼のモチベーションも多少上がるはず?
‥杉谷ならではのインセンティブ契約。意外と厳しいBIG BOSS、ぜひご一考を。