2日に行われた今季初の札幌ドーム、対ヤクルト戦.......
7回途中まで無得点、無安打のゼロ行進。「貧打ふたたび」と、誠に暗澹たる気持ちにさせられたのだが、試合には勝利した。しかも、ドン詰まりのポテンヒット1本によって、である。結果的にコレが決勝タイムリーになり、試合後のBIGBOSSの口も滑らかだったけれど、もう少し点が取れる野球をしてほしいというのが、観ている側としての本音なところだ。
打てない、得点が入らないのは非常にストレスを強いられる。投手戦よりも乱打戦‥『まだ投壊の方がマシだ』堪らずそう書き綴った憶えがあるほど、昨シーズンの貧打および得点力不足は深刻であった。
投手陣、特に先発投手が持ちこたえてくれたおかげで「敗けずに済んだ」試合がいくつかある。それを裏付けるかのごとく、年間球団記録更新の引き分け数 20。最下位にまで沈まなかったのは、リーグ3位のチーム防御率3.32を記録した投手陣、さまさまなのだ。
今季もピッチャーに「おんぶにだっこ」状態では困る。最大延長12回まで行われるという2022年シーズンこそは、バットで投手陣を盛り立てたい。そういった試合を何とかもぎ取れれば、Aクラス入りも見えてくる。
◇「そうですね」の是非
少し前のになるが、サンデー毎日にこんな記事があった。【「そうですね」禁止令の なぜ】。文字通り、選手に今後一切の『そうですね』発言を禁じたというBIGBOSS。それにちなんだものである。
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様々な識者が学術的に『そうですね』についての見解を示す。たとえば....
『そうですね』には知的情報交換の前に 地ならし をする効果があります。禁止することで、かえってうまく話せなくなる選手もいるのではないでしょうか。私は禁止令に反対です ※井上忠雄・東京外国語大名誉教授
マジメかww
‥そう、当記事は大真面目なのである。
ただ筆者が思うに、BIGBOSSにそこまでの深い意図はなかったのではないかと。おそらく、野球選手あるあるな毎度ワンパターンの受け応えがつまらないから、ハムの選手には禁じた‥‥。もっとおもろい、ファン受けして且つ、SNSでバズりそうな受け応えをしなさいよ‥‥。いかにも現役時代の新庄剛志が考えそうなことである。
『そうですね』を会話によく用いてしまう、まったくおもんない「完全同意型」である筆者は、ふたつの思い出がある。ひとつはブランドン・レアード(現千葉ロッテ)。北海道日本ハム時代の彼が、お立ち台でコレを言って観衆から笑いをとっていた(文字でみると全然おもしろくないが)。
誰かの口調を真似していたそうだが、裏返せば、日本人野球選手にとって『そうですね』は、それほどスタンダードだったのだろう。ちなみに「次に出す言葉を探す」役割も持っているのだとか。最初の『そうですね』だけを日本語で応えていたレアードの使い方は、あながち間違っていなかったのである(笑)
もうひとつは【笑っていいとも!】。テレフォンショッキングのゲストを呼び出す前に司会のタモリと、観客との掛け合いで観られた。こんな具合......
タモ『きょうは午後から雪が降るそうですよ』
観客『そうですね!』
タモ『ほんとに知ってた?』
観客『そうですね!』
タモ『どっちなんだよ(苦笑)』
涙がでるほど懐かしい、そうですね――