千葉ロッテの佐々木朗希と松川虎生が近日発売の女性グラビア週刊誌「anan」(※1)に登場するという.......
野球専門誌以外で特集が組まれるとは、彼らの注目度の高さが窺える。出場が決まったオールスターでもバッテリーを組むことが確実視されているが、こうした歳の近いバッテリーで思い出されるのは西武時代の涌井秀章×炭谷銀仁朗。「10代バッテリー」として当時、話題を集めた。
この2組と同じ、年齢差が2歳以内で、ともにドラフト1位‥。かつて日本ハムに在籍していた正田樹×實松一成にも大いに期待を寄せたものだが、残念ながらananに‥ではなく、バッテリーを組むこと自体が稀であった。3年目で初勝利をあげた際にも組んだ相手は野口寿浩。
新人王に輝き、待望久しい左腕エース誕生を予感させてくれたが、持続できなかった。實松は3年前に現役引退するも、正田は40歳になった今も独立リーグで現役続行中。戦いは終わっていない。
老人特有な昔話はそれくらいにしておき、話題を現代の日本ハムに戻すと今季最長の5連勝。福岡ソフトバンクに三タテしながら東北楽天にやられてしまったのではソフトバンクファンに示しがつかない。そこは平等に(笑)
しかしながら、この期間中、今季初勝利をあげた投手が4人。プロ初勝利の田中瑛斗に復活勝利の池田隆英。そして来日初勝利のコディ・ポンセと、ホットなネタを日替わりで提供してくれる。
田中の勝ち星は嬉しい誤算と言ったら彼に失礼だが、チームの連敗を止めてくれた価値ある白星。‥余談として、筆者が物心ついて以降、チームには常に田中姓が複数名いて「田中」単独で表記されるのに、なんだか慣れていない(笑)。彼には令和を代表するタナカ選手になってほしい。
ポンセの内容が充実している。ここのところ安定感は先発陣でもナンバーワンではないか。ここ2試合は7回1失点のハイ・クオリティ投球。外国人投手には珍しく制球の乱れから崩れることもない。(大枚叩いて獲得するも登板なしの)ガントで大恥をかいたフロントも、ポンセに救われた思いだろう。
カルロス・ポンセよりも元阪急・アニマル似?
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野手でとりわけ印象に残ったのは13日の東北楽天戦、苦手の則本昂大から逆転弾を放った木村文紀。
この木村という選手『なんでもっと使わないのなぁ』と。埼玉西武時代もスタメンで出場し、4打席たって1本打つような選手だったでしょ? ただその1本がチームに勝利をもたらしてくれたり、だとか。途中出場ではあまり活きないような気がしていた。
BIGBOSSも木村に『打席内で雰囲気がある』そんな旨の発言をしていたが、13日のホームランを見ても分かるように、スラッガーの要素ありあり。若手選手が絶賛苦労している「速いストレートに強い」というところも、非常に魅力的ではないか。ポジションのかぶる万波らを育てなければいけないチーム事情も解かるが、もう少し試合のなかでの木村を観たい。
前回あげた試合を決める超ファインプレーの谷内亮太と合わせて、絶対に手放してはいけない選手。引退後も繋ぎ留めておくべき。ともに、いい指導者になってくれそうな気もしている。
《関連》
(※1)anan(アンアン)2022/7/27号 No.2308[バディの化学反応2022/藤原丈一郎&大橋和也]