チラッと覗いたけど、たぬきダンスってどうなのよ――
きつねに対抗して、たぬき。発想があまりに安易(笑)。オリックスさんなら「猛牛ダンス」とか、ちょっと趣向を変えた情熱的なそれはなかったのか。
肝心の踊りも、たぬきを意識してのものなのだろうが、だいぶ乙女チックというか‥。あの踊りはさすがの手越祐也も、抵抗があるのではないかw もともと女子をターゲットにしていたならともかく、万人に踊れるダンスではない。やはり、なんでも「元祖」が強しということか。
北海道日本ハムの前半戦最大のハイライトがその「きつねダンス」だったのは否定できまい。各所で取り上げられ、現場レベルの選手たちにも大人気。‥きつね効果もあってか?札幌ドーム(ホーム)では前半戦、5割近い勝率を残すことができた。
まいど野球でブルー気味なワシも愛らしいきつねダンスに救われてきたひとりだが、少々不満があるとすれば、5回終了時の「YMCA」のように、踊る時間やらタイミングを決めてほしいというか‥。
毎試合ランダム。大体ゲーム序盤のイニング間に行われることが多く、それまでは迂闊にトイレに立つこともできない(笑)。知名度も上がって最近は引っ張る、引っ張る。ただ、ここ数試合の傾向を見ていると3回裏終了時、遅くともその前後のパターンが多い。ご参考までに。
近ごろ尻尾も付いて「完全体」になった
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前半最後のゲームで、なんとか連敗ストップ。清宮幸太郎の超ボテボテ内野安打が決勝点(笑)。およそ彼らしい打点のあげ方ではなかったけれども、全力疾走が相手のミスを誘ったのも確かであって。
この清宮幸太郎。ときに筆者も辛辣な意見を並べてきたが、どうも嫌いにはなれないというか‥‥。画面越しにも人柄のよさであったり、愛嬌が見て取れる。朴訥な感じが人気漫画【ドカベン】の主人公・山田太郎を彷彿とさせるようで、オジサンにはかわいく映ってしまう(笑)。このあたりは、高校から同じ鳴り物入りで入団した中田翔は微塵も持ちあわせていなかった。
個人の「タイプ」の問題もあるのだろう。自分は学生時代、ヤンキー気質?の同級生との接触はできるだけ避けて生きてきた。 喩えるなら清宮、昨年までいた斎藤佑樹ごとくな「早実系」タイプの友人が多く、実際、居心地もよかった。ワシ自身が「中田<清宮」なのは、おそらくこのためだ。
ただ、プロで大成をするのは往々にして昔ヤンチャしていたような選手が多いのも事実ではあるのだけれどw
お立ち台で堂々のオールスターMVP宣言。同様な宣言を壇上からして「球宴ジャック」したのが、かつてのSHINJO、現BIGBOSS。有言実行のMVP獲得だった。
意外にもそのことを伝えるメディアは少ない。清宮のホームラン級な活躍で、あの「伝説のホームスチール」の記憶もろとも世間に呼び起こさせてほしい。そして、後半戦に向けて弾みをつけたい。
今後、清宮がBIGBOSSクラスのスター選手になれるか、いわば試金石の舞台となる。