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【2022「北海道日本ハム」敗因を探る VOL.5「プロ野球」ここまで言って委員会247】メランコリー親父のやきう日誌 《2022年9月13日版》

中田弾 これぞ4番――

 

そう5日付けの読売新聞で讃えられていた。同時記事ではさらに【移籍して1年。選手だけでなく、スタッフらの人望も集める。今や、すっかり巨人の頼れる中心選手となった】 とあるが、オイオイ‥‥そこまで持ち上げていいのか。いったん永久追放スレスレにまでなった選手を(苦笑)。事実上ハムを「クビ」になった男が今じゃ巨人軍第91代4番打者となっているのだから、短期間のうちに、ずいぶんと出世したものだ。

 

色んな意味でつくづく「持ってる男」だなと思う。よくいえば逆境に強いというか、世渡りが上手いというか。中田は昔からそういうところがあった。開幕から無安打が続き、いよいよスタメン落ちも検討されていた矢先にサヨナラ本塁打を放ったり、だとか‥。

追い込まれて真価を発揮するタイプなのだと、筆者もそれは薄々感じ取っていたから、本人と球団、両者のために兼ねてから移籍を勧めていたのに、長い間栗山政権下でヌクヌクやらせてしまった結果、成績はジリ貧、子分(?)の西川とともに、野球との向き合い方やその姿勢について指摘される場面も度々見られた。

案の定、環境が変わって新打法を編み出し、ハム時代では考えられない高打率をここまでキープしている。何でも「力任せ」ではないそういった創意工夫を、できれば日本ハムでもしてもらいたかったものだ。

 

 

代わりに、今季から一塁を守るシーンが多くなったのは清宮幸太郎。初めてオールスターにも出場し、ちまたでは「飛躍の年」と持て囃されているが、筆者はその真逆というか‥。むしろ「退化」しているようにさえ感じてしまう。

 

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たしかに自己最多の13本塁打(12日現在以下同)。しかし、打率は上の記事にもあるとおり、2割に毛が生えた程度である。

問題なのは彼が規定打席に達しながら、.201という超低打率。もちろんパ・リーグ最下位。‥この異常なまでのコンタクト率の低さとともに、400回以上も打席に立たせてもらっての13本は、いささか少なすぎやしないか。‥参考までに昨シーズン、二軍での清宮が打率.199、19本塁打と大差はない。

つまり、何が言いたいのかというと多少一発のある打者が、守備の悪さなどに目をつぶって辛抱強く起用してもらえれば、おそらくこれくらい本数は打てるであろうということ。開幕から一度も二軍に落とされずに上で使い続けてくれた、ビッグボスの存在があってこそ、今の13本塁打があるのだ。他の監督なら、はたしてそこまで打席に立たせてくれたかどうか。

 

目に見える数字以外の部分でも、今季は走者を置いた場面で脆さを露呈。途中まで放った本塁打が全て「ソロ」だったということでも話題になった。後半戦の不振も相まって「初」規定打席到達の印象は極めて薄く、11日にバラエティ番組に出演した当のビックボスがその事実すら失念してしまっていたほどw

 

 

現在102三振で、少し上をいく万波中正と常にチーム1、2位を争っている。この三振ひとつにしても、清宮は内容が悪い。振り切った形の三振が多い万波は「当たれば」の期待を抱かせてくれるが、フォームを崩された形の清宮にはそれがない。「当たっても」凡打にしかならないであろう、片手で振った、力のないスイングがやたらに目につく。

 

世間がみる評価とは裏腹に、打撃にかんしていえば入団1、2年目の頃の方がまだよかったとすら思える。当時のような「迷いのない」スイングを、早く取り戻してほしい。

 

もはや同級の村上宗隆や安田尚憲はライバルでも何でもはない。敵は自分自身だ。

 

 

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