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【優勝おめでとございます「でも‥」後悔の2カード「プロ野球」ここまで言って委員会256】メランコリー親父のやきう日誌 《2022年10月04日版》

2日、パシフィックリーグの全日程が終了した――

 

 

最後の最後でリーグ優勝チームがオリックスに決定。これほど劇的な展開はそうそうお目にかかれない。今季繰り広げられた「熱パ」あらため「激パ」をさぞ愉しんだことだろう。‥レースから早々に外れてしまった唯一、北海道日本ハムのファン以外はw

 

9月になってビッグボスが『優勝戦線の鍵を握っているのはファイターズ』頻りにそういった類の発言をしているのを見た。いわば逆説的に唱えた「圏外」チームの在り方を言ったものだと思うが、確かに‥また別の意味で、ファイターズはオリックス福岡ソフトバンクの上位争いをアシストしていた。

 

それはそのまま筆者が今季後悔を強いられている2カードで、ひとつは開幕であたったソフトバンクとの3試合。ファイターズはここで全敗した。逆にホークスはその後も勝ち続けて開幕8連勝となり、スタートダッシュに成功。ファイターズが春先の鷹軍団を乗せてしまったのは否定できまい。

‥いや、戦力差が歴然(と言われていた)の両チームとあって、三連敗も念頭には置いておかねばならなかったけれども、問題はそのやられ方である。一戦目からの先発が北山亘基、堀瑞輝、吉田輝星の順。いずれも昨年まで、先発投手としての実績は皆無に等しい。

まぁ監督自らが開幕カードは「遊ぶ」と言っていたので端からガチで行く気はなかったのだろう。しかし、ローテ入りが予想された加藤貴之、伊藤大海を同カードでどのみち中継ぎ起用するくらいなら‥と、結果的に彼らの「無駄づかい」となってしまったわけで、後悔を増幅させる。ハマれば奇策、ハマらなければタダの愚策‥。

 

ソフトバンクといえば開幕前、同じ新監督同士で相手の藤本博史監督と「舌戦」があった。ビッグボスとは対照的にクールな振る舞いをみせる藤本氏が、いくぶん憎たらしかった(笑)

ところがいざ蓋を開けてみるとシーズン中、ファイターズを讃える発言がなぜかやたらに多かった。『初球に振りにいく姿勢はうちの打者も見習ってほしい』『ビッグボスの野球から学ぶことも多かった』等々‥。

慧眼だったのか、おかげでソフトバンクとはほぼ五分の対戦成績(11勝13敗1分)。藤本監督への好印象も相まって、オリックスよりはソフトバンクの方を応援していたのだが、結果は冒頭記したとおり。‥他人事ながら、エースの流出も噂される来季は正念場だ。

 

 

ふたつめの後悔は、コロナ関連。ちょうどオールスター前、チーム内で感染者が相次いでしまった。すでに出場が決まっていた野村佑希も辞退となり、残念だったが、そんな主力選手たちがゴッソリ抜けた状態で試合を強行したのが、あのときは解せなかった。

むろん、相手もあることで二軍戦のように簡単に「延期」とはならなかったのは理解できる。しかし、ビッグボスが離脱‥代行を務めた山田勝彦が1試合でコロナ陽性となって離脱ともなれば、相当な非常事態である。

 

異例の「代行の代行」。二軍から急きょ木田優夫が呼ばれて、監督。まともに選手も揃えられないなかで勝てるはずもなく3連敗を喫した。采配4戦目となったホームの千葉ロッテ戦でようやく「初勝利」をあげたが、だいぶ特殊な事情であっただけに、本音は取りやめてほしかった。

この混乱に乗じて、ファイターズを難なくスイープしたのがオリックス(vs山田1、vs木田2)。結果として、わずか1勝の差が明暗を分けた今季のパシフィックリーグだっただけに、延期とはさせず?ずいぶん弱体化したチームから易々と三つ取れたかったのは大きかったろう。同三連戦では、コロナ以外にも松本剛が骨折して離脱してしまうなど踏んだり蹴ったりであった。

 

誰も予期せぬ形で大役が回ってきた

木田優夫 二軍監督(北海道日本ハムファイターズ) 2022.9.11鎌ヶ谷スタジアム配布カード2022BBM

(C)amazon

 

それにしても中嶋聡率いるオリックスが連覇とは。おもえばファイターズで指導者としてのイロハを学んだ男‥。逃した魚は大きかったかもだが、仕方ない。

やはり、山本由伸の存在が大きかった。勝負どころの9月5戦4勝で敗けなし。このような絶対的なカードを持っていると、チームに安心感を与えてくれる。ファイターズでいえば、かつてのダルビッシュ有がそうだったように。

 

激しく競ったこの両チームと来シーズン対等にやり合うには、もはやダルビッシュの帰還待ちに期待するしかないのか......

 

 

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